脱毛エステのトラブルが18歳、19歳で急増
Posted on | 2月 14, 2023 | No Comments
内閣府消費者委員会本会議の資料
昨年4月より成人年齢が18歳に引き下げられ、脱毛エステのトラブルが18歳、19歳で急増しているのがPIO-NETのデータでわかった。
内閣府は消費者委員会本会議を2023年2月10日開き、10-20歳代の消費者トラブルの現状を報告するとともに、若年者への消費者教育推進や情報提供のあり方などについて検討した。
報告はPIO-NET(2022年4-12月)をデータ分析したもので、脱毛エステのトラブルが10代、20代で急増。20代では9295件の相談件数で前年同期の1446件を大きく上回り(6.4倍)、20代でトップだった。10代は1094件で同158件を6.9倍上回り、ネットゲームに次ぎ2位だた。
18歳、19歳の分析では、脱毛エステが960件(前年同期130件)で10位からトップになった。2位の商品全般の3倍近くを占め問題化している。
10歳代の男女別では、脱毛エステは女性は991件で1位、男性は95件で10位だった。
20歳代の男女別では、脱毛エステは女性は8739件で1位、このほか痩身エステ13位、エステティックサービス全般17位だった。男性は脱毛エステが543件で9位だった。
30歳以上の男女別では、脱毛エステは女性は3875件で9位だったが、男性は上位20位以内に入っていない。
また医療サービスも上位に入っているが、ほとんどが医療脱毛(事務局)という。
なお年齢が上がると女性は美容系では化粧品などのトラブルが増えている。
都度払いが定着し、物損、人身への事故が少ない理容美容のサービスはどの年代でも20位以内に入っていない。
<事例紹介>
友達に聞いた脱毛エステの店舗で、「無期限で全身脱毛が受けられる」と説明を受け、契約をすることにした。契約をする際に、「決まりだから契約書面には回数と契約期間を入れておくけど、大丈夫だから」と言われた。契約書面には、契約期間1年間、1回1.5時間で約6万円、全6回と記載してあった。支払いは約40万円になり、一括で支払えないと伝えたところ、「うちのクレジットカードを作って分割払いにすればいい。代金は46万円になるけど、月々は大した額じゃない」と言われた。帰宅後、やっぱり高額な契約をすることは不安に思ったため、クーリング・オフしたい。 (10歳代 女性)
SNSでひげ脱毛が月額約1,000円、全身脱毛が約3,000円とうたう広告が表示され、エステ事業者のサイトで予約をした。エステサロンに行くと、ひげや脱毛をしたい部分を選べる約50万円のコースを勧められた。高額だったため、広告掲載のひげ脱毛を受けたいと申し出たところ、「納得のいく脱毛をする場合は、これぐらいの料金がかかる」と言われ、契約した。クレジットの分割払いは36回払いで、分割手数料が付き総額約60万円だった。大学生のため支払っていくことが難しい。クーリング・オフしたい。 (20歳代 男性)
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