衛生行政報告例は公表までに5か月かかる
Posted on | 2月 3, 2023 | No Comments
衛生行政報告例の公表が遅くなっています。新型コロナの影響があるのでしょうが、それにしても遅すぎる。
衛生行政報告例は各自治体が年度末(3月31日)までの届出件数などを集計し、5月末までに厚生労働省に提出することになっています。厚生労働省は各自治体から提出された件数を集計して公表することになっています。公表時期は通常は10月ごろです。
各自治体からの報告を集計するのは、素人考えでは一月もあれば十分のように思います。自治体の中には未提出もあるかもしれないので、催促などの手間を考慮しても、2、3ヵ月もあれば十分なはずと思ってました。
しかし、そう簡単ではないらしい。
「規制改革・行政改革ホットライン(縦割り110番)」(内閣府)で、当欄と同じような疑問を持った人(個人)が「衛生行政報告例の早期公表」を求める提案をしています。(提案番号:91、検討要請日:令和4年10月18日、回答:同年11月11日)
厚生労働省の回答は、「統計の正確性を確保するためには、督促、審査、数値・統計表の精査に約3か月、公表準備に約2か月を要する」とのこと。公表までに5か月間はかかるということです。したがって10月より前に公表するのは困難としています。
エクセルで単純に合計するだけではないのはわかっていましたが、念には念を入れて万が一にも間違いのない統計にしている。やはり衛生行政報告は、「国や地方公共団体の衛生行政運営のための基礎資料」なのです。
とはいうものの経済センサスや国勢調査との数値の乖離は気になります。
【参考資料】
検討要請に対する所管省庁からの回答(令和4年度)
タグ: 厚生労働省, 衛生行政報告, 規制改革ホットライン