理美容業界のSDGs認定事業はじまる
Posted on | 10月 14, 2022 | No Comments
世の中SDGsの流れにそって理美容業界もSDGsへの取組みが求められています。
美容師法による美容室を対象にした、美容室のエコマーク認定事業が2022年9月1日から始まりました。環境省の外郭団体である公益社団法人日本環境協会による事業です。
一方、理容店を対象にした「SDGs Barbers」認定事業もはじまります。こちらは近畿大学経営学部キャリア・マネジメント学科の学生らが中心となって行う事業です。
前者は準公的団体、後者は民間有志の団体と組織に違いはありますが、両者の認定基準は妥当と思えます。後者は学生が中心となっており、ジェンダーフリーの観点から「ユニセックスのお店であることを発信(女性の顔そりをアピールするなど)」といったユニークな項目も盛り込まれています。
大きく違うのは運営方法です。
前者は認定審査料4万4千円、単店の場合3万3千円(年間)のエコマーク使用料が発生します。店舗数によって使用料は異なり、例えば100店舗を経営している場合は1店舗当たりの使用料は1100円になります。
後者はというと、マネジメント学科の学生と全国の理容室有志とともに共同開発したSDGsに配慮した頭皮・頭髪向け化粧水「CareL-ケアル-」(3300円・税込み)の販売収益の一部をあてるそうです。同製品は、認定店限定で販売され、商品販売のためのSDGs認定事業とも勘繰られそうだが、そこは若い学生の発案と思いたい。
一方の日本環境協会のエコ美容室認定事業は、美容サロン業界の8割近くを占めるといわれる小型店への配慮が欠けている。標準営業約款のSマーク事業、組合賦課金でさえ高いと感じている美容室が多い現状で、3万3千円の使用料は高い。大型店には優しく、小型店に厳しい使用料の設定では、持続可能は難しそうだし、その前にどのくらいの美容室が登録申請するかみてみたい。
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