現代の名工に理容から高部敏彦、内村光一の両氏
Posted on | 11月 9, 2009 | No Comments
厚生労働省は11月9日、卓越技能者を発表した。理容からは高部敏彦(全理連名誉講師)、内村光一(前東京都理容組合理事)の両氏が受賞した。
内村光一 氏(東京都、68歳)
受賞理由:理容師として優秀な技能を有し、元巻きアイロンなどのアイロン技術の改良開発とカット技術を融合させ、消費者のファッションニーズに応えるソフトな髪形の創作に資するとともに、後進技能者の指導育成に貢献している。
高部敏彦 氏(大阪府、63歳)
受賞理由:直線的で毛を立たせない従来の男性のヘアスタイルが主流であったものを、毛先の動きに遊びを求めるスタイルを考案するなど、優れた理論と技能によりメンズヘアーのファッション化への功績は大きいものがある。
また、業界全体の技能向上のため、長年、講師を務め、後進の育成に尽力している。
「現代の名工」として親しまれているこの制度は、卓越した技能者を表彰することにより、広く社会一般に技能尊重の気風を浸透させ、技能者の地位と技能水準の向上を図り、青少年がその適性に応じ、誇りと希望を持って技能労働者となる気運を高めることを目的にしている。
(1) きわめてすぐれた技能を有する者。
(2) 現に表彰に係る技能を要する職業に従事している者
(3) 技能を通じて労働者の福祉の増進及び産業の発展に寄与した者
(4) 他の技能者の模範と認められる者
で連合会などからの推薦者を対象に、厚生労働大臣が技能者表彰審査委員の意見を聴いて決定している。
昭和42年に制度化され、現在は約150名が毎年表彰されている。
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