40代以下の理容師が急減 衰退する理容業
Posted on | 3月 25, 2022 | No Comments
理容組合員の平均年齢は66.8歳で、最年長は98歳、60代以上が7割を占めるなど、高齢化組織になっている。
全国理容連合会が2022年3月公表した『理容統計年報』55集(2021年調査)による。
2016年調査(同53集)では、平均年齢は64.8歳、5年間で2歳、高齢化がすすんだ。
60歳以上の占める割合は、7割ほどで推移している。年代別でみると、60代は53集では32.1%だったのに対し、55集は16.8%に減少、逆に80代は53集では5.9%だったが、13.9%に増えた。徐々に80代の占める割合が増えている。
高齢組合員は自然廃業などで今後減少することが予想され、平均年齢は改善するものと見込まれるが、40代から下の層は組合員そのものが少なく、このままだと組合組織が弱体化してしまいそうだ。
なお、『国勢調査』(2015年)の理容師(理容業従業者)の平均年齢は58.4歳で、組合員対象の調査(『理容統計年報』)より4歳ほど若い。比較的若い理容師に組合未加入者が多いのがうかがえる。しかし、年代別でみると(グラフ)40代以下の理容師は急激に減少、逆ピラピッド形をしており、理容業そのものが先細り、衰退してしまう。
美容師(美容業従業者)は、「30-34歳」をピークに減少しているのが『国勢調査』からわかる。増え続ける美容店舗数だが、そう遠くない将来、減少に転ずるかもしれない。美容師の平均年齢は45.9歳で、理容師より12歳ほど若い。
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