新規理美容師数に対し7割ほどが離職
Posted on | 2月 7, 2022 | No Comments
理美容業界は新規参入者が多いが、廃業、離職も多いものの、参入者が上回っていることから、全体としては施設数と同様、増加傾向が続いている。
令和2年度に新規免許登録(*)した理容師は1511人、美容師は1万8692人で、衛生行政報告例の理容師数、美容師数から離職(転廃業)者数は理容師4941人、美容師1万4276人だったと推計される。合算した理美容師では新規登録1万8692人、離職1万4276人になる。
2015年度以降、離職者は2018年の9110人をのぞいて1万人台と高い水準で推移している。
新規参入者に対する離職者の割合は、年度によってもバラツキが大きいが、おおむね7割ほどで、離職率の低い業界とはいえない。
高齢にともなう廃業や女性技術者の寿退職もあるが、参入1,2年で離職する人はミスマッチによる離職、また20代後半以降に離職する人は将来への不安からの離職が多いといわれる。男性技術者が将来、新規開業するハードルが高くなっているのも背景にあるが、すでに理美容業界が供給過剰の飽和状態になっているとも判断できる。
*)2017年度以降は、理容師美容師試験研修センターの免許登録者数による。
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タグ: 廃業者数, 新規免許登録件数, 理美容師数