「キツイ、キタナイ、給料低い」を美容業界から拭い去る
Posted on | 10月 31, 2020 | No Comments
「美容業界のネガティブ3Kを、ポジティブ3Kに」を掲げ、フリーランス美容師として、Go Today シェアサロンで活躍するASAHIさん。フリーランス美容師にむいている人、そうでない人もいるけど、フリーランス美容師になるにはそれなりの覚悟を持って目指してほしい、という。
―― 幸せって感じるのは、お金をつかったり、特別な旅行に行ったりというわけではなく、ほんとに身近な心地よさに気付いて、それを積み重ねてゆくことが大切って言われていますね。毎日の心地よさを積み重ねる幸せ感を、手に入れられたってことなんですね。
3Bから美容業を抜くには、そんな、ASAHIさんの毎日のさりげない実感を伝えることが効きそうですね。
ASAHIさん そうですね。ふりかえってみたら、僕の性質として、自由を求める欲求がもともと高かったんだなあとおもいます。そんな、自分が「自由なのが好き」ってことに気づいて、それを実現させることができる方法があるのを知れたことが、ラッキーでしたね。
僕にとっては、それがフリーランスでした。
3B(前回の記事、参照)から、美容師を抜くために、まずぼくができるのは、フリーランスの美容師として、ネガティブ3Kの「キツイ、キタナイ、給料低い」を美容業界から拭い去ることができるよと伝えていくことです。
僕の造語ですが、新3K、ボジティブ3Kとして「キツクナイ、カエレル、高収入」を、美容業界にタグを貼っていきたいです。フリーランスの美容師仲間と、「低収入なんか嘘だ」と、言い合ってます(笑)。
―― となると、美容業界は、フリーランスの美容師さんが圧倒的に多くなるほうが、業界にとっていいとお考えですか?
ASAHIさん いいえ。そうでもありません。僕は、自由を求める欲求が高くて、フリーランスに向いてました。でも、すべての美容師さんにフリーランスのキャリアが向いているとはいえないとも思っています。たとえば、僕のまわりでも、フリーランスとしていちど働いてみたけれど、またキャリアチェンジを希望して、サロン勤務に移ってゆかれる美容師も、約3割ぐらいおられます。100%の美容師にフリーランスが向いているとはいえないですね。
―― どんなタイプの方が、フリーランスに向いていると思われますか?
ASAHIさん そうですね。大きくわけて、つぎの3つのタイプの方は、フリーランスのほうが、お勤めよりむいてるといおもいます。
まず、一つ目のタイプは、自分の時間管理が出き、自己責任で生きて行ける人です。フリーランスは、時間管理がすべてです。誰になにをしろと指示を受けるわけでもありませんし、そもそも決まっていることが何もありません。完全に自由です。休みをとることと、生活のために稼ぐこととの線引きがきちんとできることが最低限必要で、またその上、自分の人生に責任をもてる人でないと長続きしません。収入がないことを、環境のせいや、誰かのせいにするようでは、きっと向いていません。
二つ目のタイプは、集客力がある人です。お客様あっての、フリーランスです。趣味や副業でちょっと稼ぐだけでいいというなら集客力は要らないです。でも、本業としてフリーランス美容師でいきてゆくには、集客力がまず必要です。どんなに腕のある美容師でも、集客力がなければ、フリーランスには向いていません。逆に、極端なことをいえば、腕がそこそこでも、集客力さえあれば、フリーランスとして生きてゆけます。そんな世界です。
三つ目のタイプは、お客様と向き合った仕事をしたいという方ですね。アシスタントやチームに任せて仕事をするほうが好きという方は、フリーランスは向いてないです。また生産性重視の方も、完全マンツーマンになるフリーランスは、向いてないですね。組織のほうが生産性は高くて稼ぐこともできますので、人と一緒に仕事をするほうが向いてる方は、断然、組織のなかにおられることをおすすめします。
-- しっかり稼げるよと発信されるASAHIさんから、フリーランスとしての働き方をしたいと希望する美容師さんに、うまくゆくためのアドバイスをおねがいできますか?
ASAHIさん まず集客力をつけることと、そして自己責任の覚悟をもつこと、この2つをお伝えしたいです。
集客力は、「なんとかなる」だけでは、なんともなりません。
また、自己責任というやつ、これ、勤めているときには想像できないかもしれませんが、とにかく覚悟して腹をくくってください。たとえば、サロンに勤めていたら、自分ができないことも先輩が代わりにやってくれて助けてくれたり、会社が技術講習をうけさせてくれたり、集客もやってくれたりしますが、一切なくなります。このことがどれだけ大変かは、勤めていたら、想像できないかもしれませんが。
―― 何度も集客力というキーワードが出てきています。具体的に、どうすれば、フリーランスになる前に集客力を身につけられますか?
ASAHIさん ゼロスタートでも、たとえば「あと1年頑張る」って、まず期限を決めるところからですね。
その期間は、やれることはみんなやります。
やりたくないとか、向いてないとかは無しです。
僕も、自分に追い込みをかけた時期がありました。
SNSの発信でポジションを決めること、その決めたポジションで発信しつづけること。また、それだけでなく、リアルで、たとえばチラシをもってハチ公前にも行きハンティングしてました。
それと、集客力をつけるとなると、「技術力がないといけない」と勘違いをよくされるのですが、ぼくは、集客に必用なのは、技術力よりも、人間力のほうが、ウエイトは大きいと考えています。
技術力3割、人間力7割で、ファンが構成されてゆくのだと感じています。
技術力は要らないなどと決して言いませんが、まず自分のできることで勝負して集客力をみにつけてゆこうというマインドが大切ということです。
結局は、美容業は、人と人との間になりたつ仕事なので、自分のファンになっていただける強みはなにかを、まずみつけることですね。
発信しないと、結局は、そこに存在しないのと同じでしかないです。
逆に、発信してファンがつくと、どんな技術かを説明するより、「フォロワー○人」の数字のほうが信頼性は高いことを証明してくれます。
―― 集客の極意を教えていただいてありがとうございます。「自分のファンになっていただける強み」は、ASAHIさんの場合、「ブリーチなしでつくるデザインカラー」ということなんですね。
最後にもうひとつ、今後のビジョンもおしえてください。
ASAHIさん 僕は、フリーランスとして働きながら、自由な時間を手にいれることができて、そして好きなお客さんと一緒に時間をすごすことができて、いま充実しています。
なので、ずっといまのペースで、自由な時間ではたらくフリ―ランスの働き方をしていきたいですね。
そして、美容師も稼げる職業だって言える仲間を増やし、3Bから美容師を抜きたいです。
そのために、ポジティブ3K「キツクナイ、カエレル、高収入」が叶う人が増えるように、僕のできることは伝えていきたいですね。
―― ありがとうございました。
(取材日 2020年8月28日)
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タグ: フリーランス美容師, 人生100年時代の美容キャリア, 3B