「ばばパーマ」はパーマネントの大黒柱
Posted on | 8月 16, 2020 | No Comments
急速にマーケットが縮小する理美容のパーマネント市場だが、そんな中でも市場を支えているのがいわゆる「ばばパーマ」といわれる高齢女性のパーマだ。「家計調査」(二人以上の世帯)「世帯主年齢階級別」によると、「70歳以上の世帯」が平均を63%上回り、他の年齢層を圧倒している。
他の年代層はすべて100(平均)に達していない。「70歳以上の世帯」女性がパーマネントは美容室にとって貴重な存在といえる。
全体=100
29歳以下 24
30から39歳 29
40から49歳 57
50から59歳 97
60から69歳 90
70歳以上 163
(名目ベース、以下の数値も)
「世帯主年齢階級別」は2015年の調査でも同様の傾向がみられる。しかし、2015年から2019年の4年間で、パーマネント代の支出金額は25%と大幅に減少した。とくに「30歳から39歳」は44%、「29歳以下」は38%と若い世帯の減少幅が大きい。
平均価格(パーマ料金)は4年間ほぼ変動がなく、購入数量(利用回数)の減少がそのまま支出金額の減少につながった。「パーマ離れ」である。
理美容のパーマネント市場にあって頼みの綱ともいえる「70歳以上」も2015年から2019年にかけて30%ほど減少しているが、それでも支出金額では「29歳以下」の6.8倍ある。「30歳から39歳」の5.6倍になる。
高齢女性もおしゃれを楽しみたい。しかし若い人と違い、薄毛や軟毛など髪に悩みを抱える年代の女性にとって、パーマネントはボリュームアップしながらおしゃれが楽しめるメニューとして支持を集めているようだ。
「ばばパーマ」、侮るなかれ。高齢女性の悩みを解消しながら、おしゃれが楽しめるヘアスタイルとして提案したらどうだろう。
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タグ: ばばパーマ, パーマネント, 家計調査