理美容業 大幅に落込む
Posted on | 8月 9, 2020 | No Comments
日本政策金融公庫は2020年8月4日、生活衛生関係営業の景気動向等調査結果(2020年4~6月期、DI調査)を発表。「業況判断DI、売上DI、採算DIすべてにおいて、比較可能な平成7年以降、最も低い水準となった」と分析している通り、理美容業も大幅に落ち込んだ。
6月中旬時点での調査で、コロナウイルスの影響をストレートに反映した。
生衛業全体ではホテル・旅館業、飲食業が大きく落ち込んだが、理美容業は両業に匹敵する落ち込みで、深刻さがうかがえる。来期見通しは改善を見込んでいる。
美容業は
業況判断:-88.1
売上:-81.4
採算:-68.9
利用客数:-89.7
客単価:-50.9
業況判断は前年同期比で4.5倍、前期比で3.1倍と大幅に悪化した。他の項目も多少のばらつきはあるが大きく悪化した。
業況の来期見通しは-44.5で、今期より大幅に改善すると見込んでいるが、-44.5はリーマン・ショック後の2009年レベルになる。
理容業は
業況判断:-79.1
売上:-72.9
採算:-52.0
利用客数:-81.0
客単価:-39.0
業況判断は前年同期比で5.1倍、前期比で2.4倍と、大幅に悪化した。他の項目は美容業と同様、ばらつきはあるが大きく落ち込んだ。来期見通しは-45.4だった。
【総合指数4期足について/上のグラフ】
業況判断、売上、採算、利用客数、客単価の各DIを単純平均し、直近4期を平均した数値。理容業-31.4、美容業-34.5、生衛業全体-35.3
【調査概要】
調査時点:2020年6月中旬
調査方法:郵送
有効回答数:3138企業(理容業421企業、美容業463企業)
タグ: DI調査, 新型コロナウイルス, 日本政策金融公庫