ヒト毛包の生成に成功 コロンビア大学
Posted on | 7月 12, 2019 | No Comments
再生医療が進化するなか、毛包の再生に一歩近づく研究成果が発表された。「シャーレ上でヒト毛包の生成に成功」と『fabcross』が学際的オープンアクセスジャーナル「Nature Communications」に掲載されたコロンビア大学アービング医療センター(CUIMC)の研究論文を2019年7月11日掲載した。
毛包再生は、マウスやラットの体毛では可能になっているが、ヒト細胞では実現していない。
CUIMCの研究チームは、毛包基底部にある毛乳頭が真皮細胞が毛包内に突出していることに着目。突出した形状を3Dプリンターで作成し、その形状にあわせヒト皮膚を成長させた。3Dで作成した型を取り除くとヒト皮膚の中に微小な深い穴ができた。
ヒト毛包細胞をその穴の中に移植し、その上を毛髪の主な構造成分であるケラチン産生細胞で覆い、さらに育毛を促進する成分を細胞に注入すると、3週間後にヒト毛包が出現し毛髪を作り始めた、という。
シャーレ上で人工的にヒト毛包が作られたのは初めて。
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