理容業が6年ぶりに美容業を上回る
Posted on | 5月 1, 2019 | No Comments
2018年度第4四半期の景気動向調査
日本政策金融公庫は2019年4月25日、2018年度第4四半期の景気動向調査(DI調査)を発表。DI指数は、5指標でマイナスが長期にわたり続いているが、今期、前年同期比で理容業が改善傾向が見られるのに対し、美容業は上回ったのは2指標にとどまった。
美容業は8年ぶりに利用客数のDIが-40台に落ち込むなど、低迷している。また、5指標を総合して平均した総合指数で、理容業は2012年以降、美容業を下回っていたが、今期6年ぶりに逆転した。
なお、生衛業全体では「持ち直しの動きに足踏みがみられる」と公庫では景況を判断している。
サマリーは次の通り。
売上
理容業は前年同期比で6.1ポイント改善し、-28.2になった。美容業は3.3ポイント悪化し-28.5。
採算
理容業は前年同期比で6.3ポイント改善し-9.0に。美容業は5.8ポイント悪化し-9.5ポイントになった。
業況
理容業は前年同期比で1.4ポイント、美容業は0.3ポイントと両業ともわずかに改善した。理容業は-36.7、美容業は-31.4で、業況判断は両業とも厳しい。
利用客数
理容業は前年同期比で3.2ポイント改善、美容業は3.5ポイント悪化した。美容業は-40.0と2012年第4四半期来6年ぶりに-40台になった。
客単価
理容業は-13.1、美容業は-12.6だった。前年同期比で理容業は1.0ポイント、美容業は2.3ポイントそれぞれ改善した。
【売上、採算、業況、利用客数、客単価の5項目を平均した総合指数の4期平均移動線】
DI=良い(増加、好転、黒字)-悪い(減少、悪化、赤字)
経営者の実感を調査したもので、イメージ的な面が反映されやすい
【調査概要】
調査時期:2019年2月下旬
調査方法:郵送
有効回答数:理容業412企業、美容業455企業、生衛行全体3064企業
タグ: 景気動向調査, 理容業美容業DI調査, DI調査