避けたい安価な価格設定
Posted on | 8月 30, 2018 | No Comments
美容室開業のための事業計画書の書き方 その11
「メニュー価格設定」
前回は、事業計画書のなかで「来店客割合」欄を書くときのポイントをお伝えしました。
今回は、「メニュー価格設定」の欄について。
この欄に書くことは、「どんな根拠でこの価格を設定したのか」です。
競合店のメニューや、これまで働いてきたお店の価格と実績を参考にしながら書きましょう。
ポイントは、価格設定の理由がはっきりしていることです。
過去添削させていただいたなかで、こんな書き方をしておられる方がおられました。
「近隣店舗よりも、高価格路線をとる。高い美容技術と認知していただき、利用の期待感をもっていただけるようにするため」。
付加価値が高いことをアピールする価格設定は、小規模店舗に向いている価格戦略です。
一方で、ご夫婦だけの小規模で営業する美容室におすすめでないのが、低価格戦略です。
「高い技術をリーズナブルな価格でご利用いただけるようにしました」と書いておられたときには、価格設定をみなおすように、アドバイスさせていただきました。
美容室がおよそ24万軒も林立するなかでの新規開店です。
他店より安いという設定は、大型店におまかせしましょう。
「あなただからやってほしい」というお客様とつながる集客をして、お客様と接する毎日をよりハッピーにしていきましょう。
1日に美容椅子が何回転するかと計算するとき、100%働きづめの年月を、何年ならすごせるか、すこし遠い目で人生をながめてみましょう。
次回は、その「あなただからやってほしい」と行ってくださるようにするための、「集客」欄についてです。どうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「はじめての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中。フリーランス美容師の活動を応援するFrangeGroupも運営 http://frange.link )。
タグ: みかんぐみ, 夫婦二人で開業する!こだわり美容室, 料金設定