コツコツ貯めることで融資担当者の評価が上る
Posted on | 11月 30, 2017 | No Comments
美容室開業のための事業計画書の書き方 その3
「金融機関担当者が重視するもの」つづき
前回は、金融機関担当者さんが知りたいコトを2つお伝えしました。本気度をお伝えする、見た目と、開業動機が大切。
今回は、そのつづきです。金融機関担当者さんが、さらに、知りたいことはなにか?
【自己資金】
開業資金を計画的に準備してきているかが、ポイントになります。
たとえば、自己資金が500万円必要だとします。
美容室を開業することが、目標だったという方なら、コツコツ給与天引きで積立しているので、通帳にきちんと定期的にお金を貯めてきた足跡が残り、資金も貯まったことがわかります。
でも、急に「いまの勤め先がつぶれそうだから、だったら独立しようか」と思い立ったかたで、手元に自己資金がないという方もいらっしゃいますね。親御さんやご親戚から500万円資金援助してもらえるかもしれませんが、一時的にお金を他人から贈与される場合、金融機関担当者の心象はよくありません。
金融機関担当者は、計画性のあるひと、事業を継続していくことに意欲のあるひと、を自己資金の性格によって判断されます。
少ない給与でどうやって貯金すればいいのか、というお話しも沢山お聞きします。
それでも、給与の総額の1割や2割は、開業資金として、天引きで取り分ける仕組みを作りつづけている方への、金融機関からの評価は高くなります。
いま自己資金で手元にお金がなくても、いまから始めれば3年後には大きな違いを生みます。もし開業のための手元資金がいまゼロという方も、3年後を目指してみませんか。
給与口座から天引きで、定期貯金を始めるために、まず銀行へいくことからはじめるのもいいですね。
あるいは、いま定期貯金の利率が低いので、少しでもお金が増えてくれるように、手数料のかからないノーロードのインデックス投信を少額づつするという手もあります。
お金の話を恥ずかしがらず周りにしてみましょう。お金の勉強を始めてみましょう。
次回も、融資担当者さんが重視いただくポイントをお伝えします。どうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「はじめての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中。フリーランス美容師の活動を応援するFrangeGroupも運営 http://frange.link )。
タグ: 事業計画書, 夫婦二人で開業する!こだわり美容室