第11回化粧品規制協力国際会議(ICCR-11)、ブラジルで開催
Posted on | 7月 29, 2017 | No Comments
厚生労働省は7月12日~14日にブラジリア(ブラジル)で開催された第11回化粧品規制協力国際会議(ICCR-11)の概要(レポート)を2017年7月28日公表した。
ICCR-11では以下の2課題に関するレポートが採択された。
・安全性評価
(レポート名) “Integrated Strategies for Safety Assessments of Cosmetic Ingredients – Part I”
(概要)動物試験代替法やコンピューター分析などの新しい手法を用いて化粧品成分の安全性評価を行う上での9つの科学的原則をまとめたもの。なお、Part IIのレポートでは具体的な試験法を取り上げ、使用できる場面や長所、使用に際しての留意点等を議論する予定。
・微生物試験法に関する標準
(レポート名) “Review of ISO standards embedded in International Organization for Standardization (ISO) ISO-17516”; “Review of ISO Microbiological Standards: Guidelines for Cosmetic Preservation and Product Protection”
(概要)化粧品の微生物試験法に関する計10個のISO標準の妥当性をICCRとして評価した結果、これらの利用を推奨するもの。
また今後、以下の課題を作業部会で議論することに合意した。
・安全性評価
・防腐剤
・アレルゲン
・分析試験法に関する標準
化粧品規制協力国際会議(International Cooperation on Cosmetics Regulation, ICCR)は、日米欧等の化粧品規制当局から構成される規制協力のための会議で、国際貿易の障壁を最小化しつつ、高いレベルの世界的な消費者保護を維持することを目的としている。
ICCRでは化粧品規制における技術的課題について各参加国・地域の共通認識の整理を行い、作成したレポートをICCRウェブサイトで公表している。
参加国は、日本、米国、EU、カナダ、ブラジル。オブザーバー国は、韓国、台湾、南アフリカ、コロンビア、アルゼンチン、チリ。
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