美容業界は3Kから4Kへ
Posted on | 4月 15, 2017 | No Comments
3Kといえば、もともとは「きつい」「汚い」「危険」な仕事を表わす言葉です。そこから3Kつながりで、「高身長」「高学歴」「高収入」や、「キツイ」「ケバイ」「キレル」など、いろいろな3Kが派生しました。
若者にとって、いま美容業はいい意味での3K職種です。「きれい」「かっこいい」、そしてお客様から「感謝される」の3Kです。お金をいただいて、なおかつ感謝される仕事はそうはありません。だから、美容業は若者にとって人気のある仕事の一つです。
ところが、若者に人気があっても、親や高校の進路指導の先生方の美容業にたいする評価は残念ながら高くはありません。
進路指導の先生は、過去からの卒業生のデータを持っています。どんな職種、仕事でも離職はつきものですが、他業に比べ美容業は突出しているそうです。美容業と同様、給与の低い職種は他にも多くあるといいますが、社会保険への未加入に関しては、美容業が他業を抜いて多いといいます。
このようなデータから、進路指導の先生にとって美容業は避けたい業種になってしまうのです。親が美容室を営んでいる生徒以外の生徒には勧められない、と断言します。
幸いなことに、進路指導の先生がいうには「いまの生徒は先生の指導は聞かない」そうです。親の言うことも聞かない子が多いらしい。だから、美容学校へ入学する学生は他分野の専門学校ほど減少していないのは、学校基本調査が示すところです。
せっかくの3K職種である美容業ですが、ここはもう一つKを増やして、「高収入・高福祉」をプラスした、4Kの業界にしたいものです。オーバーショップ・過当競争の現状で、「高収入・高福祉」にするのはそう簡単なことではありませんが、若者に人気があるいまこそ、業界をあげて取り組むべきことだと思うのです。
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