美容所登録の検査日も念頭に
Posted on | 11月 30, 2016 | No Comments
契約書を交わすときの確認ポイント(全2回)その2
美容室開業の際の内装工事契約時の確認事項として、前回は、図面と見積書の2点をお伝えしました。
今回は、工期と代金支払日の2点をお伝えします。
工期
開業工事の契約書に、具体的な工期の日付が明記されているかどうかも確認してください。
着工日や完了日、引き渡し日などが明記されていないと、工期があいまいになってしまうこともあります。とにかく工事着手してもらいていたいからと、もし契約時にはっきり工程がわからないまま契約する場合は、後日でも明示書類をつくってもらうのがベストです。
なお、引き渡し完了するまでの工事期間は、基本、工事監督が現場の指揮をしています。施主だからといって、家具を先に工事現場に置いたりすると、工期が遅れる原因になる場合もあります。店舗工事は、住宅工事ととがって、スピードが勝負の現場です。工事工程の進行には施主様もご協力いただき、必要な物を配置する場合には、あらかじめ工事監督に確認する、もしくは引き渡し後に運び込む等のスケジュールで開業までの行程を組んでく頂くとよりスムーズです。
さらに、美容室の場合、工事完成後、美容所登録のために保健所の検査を受ける必要があります。保健所へ「この日に検査に来てほしい」と依頼する日程は、工事完了後に設定することをできるだけおすすめします。開業予定日に開業できないというトラブルを防止するためです。
代金支払い期日
最後に、代金の支払い日が明確かどうかも確認してください。代金の支払いは、複数回に分けて支払うのが一般的です。主に、契約時、中間金、引き渡し完了時の3回にわけられることが多いですが、その期日、その支払う金額について、把握しておいてください。
金融機関からの融資を利用する場合、最終金の支払いは、引き渡し完了日がおわってからになるときもありますので、あらかじめ支払い期日がいつかを確認し、契約書作成の前につたえておくといいでしょう。
以上で、美容室内装工事契約書の確認ポイントです。
次回から、開業資金計画についてお伝えしてゆきます。どうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「はじめての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中)。
タグ: 夫婦二人で開業する!こだわり美容室, 美容所登録