元歌舞伎役者の佐藤昇一氏が講演
Posted on | 11月 2, 2016 | No Comments
BA東京の「きもので銀座」
BA東京(東京都美容組合)は2016年11月1日、着物姿で銀座の街を練り歩き、着物の素晴らしさを道行く人にアピールする「きもので銀座」を今年も催した。東京認定美容師会(鈴木則子会長)との共催。
一行はまず、新橋の第一ホテルで、元歌舞伎役者の佐藤昇一氏を講師に「江戸風俗を知るともっとわかる、衣装や鬘から観る歌舞伎入門」を聴講。
銀座を練り歩いたあと歌舞伎座で観劇する「元禄忠臣蔵」を題材に、江戸初期の正装・垂れ髪に対応しやすい笄髷から、タボ(ツト)、髷、鬢(びん)へと、髪形のポイントが江戸の時代とともに変わる日本髪の変遷や、武家男子の正装の一つとなった裃(かみしも)、とくに肩衣(かたぎぬ)の発生から江戸後期には左右に張り出すに至った経緯などを歌舞伎話を交えて話した。美容師の仕事と関係が深いだけに好評を博した。
講演後、一行は年齢にふさわしく渋めの着物、男性も和装姿で、銀座の町を練り歩いた。
一行が観劇するのは、中村芝翫襲名披露の歌舞伎座初日で、襲名披露の口上のあと演題が上演された。
なお、講演前にあいさつした金内光男BA東京理事長は、「きもので銀座」のイベントの意義を語るとともに、次回の観劇の意向を参加者に尋ねたところ、劇団四季の人気が圧倒的に多かった。来年も「きもので銀座」は行われるようだ。
タグ: BA東京, きもので銀座, 日本髪