日本でも癌治療による脱毛を低減する装置
Posted on | 6月 15, 2016 | No Comments
抗がん剤治療による脱毛は癌患者の悩みだが、頭皮を冷却させることで薬剤の吸収を抑え、脱毛を低減させる装置が日本でも研究開発され、2016年6月16日~18日の「第24回日本乳癌学会学術総会」に試作機が展示される。
海外では既に販売されているが、日本人の頭部形状に合わせた装置だ、という。
以下、ニュースリリース。
リーブ21は、治験開発中の『頭皮冷却装置』試作機を2016年6月16日~18日に開催される「第24回日本乳癌学会学術総会」に展示出展する。
『頭皮冷却装置』は、抗がん剤を投与する際に冷凍液が循環する特殊なキャップをかぶって頭皮を冷却し、毛細血管を収縮させることで頭皮部への不必要な薬剤の循環を防ぎ、脱毛を低減させることを目的とした装置。
海外では同様の機器がすでに製造・販売されているが、キャップが欧米人の頭部形状に適合した仕様になっているため、効率的に頭皮を冷却できないケースや、筐体のサイズや操作性など国内医療機関におけるニーズにマッチしていない場合がある。
そこでリーブ21では、大阪をはじめとする国内の製造業社と共同で、日本人の頭部形状に適合したシリコンキャップの製作や、筐体の小型化、簡易な操作性など国内での需要にマッチする機器の開発に取り組んできた。
【医療機器開発について】
2012年2月:経済産業省「平成24年度課題解決型医療機器等開発事業」に採択
2013年10月:大阪市「大阪トップランナー育成事業(平成25年度第4回)」に認定
2015年7月:医療機器製造販売業を取得
2016年2月:ISO 13485(医療機器・体外診断用医薬品)を取得
現在、国内医療機関で「頭皮冷却装置」エビデンス取得のための臨床試験を展開中。
タグ: リーブ21, 脱毛