小倉・桔梗流着付・准教授に11人 早稲美が卒業式
Posted on | 3月 9, 2016 | No Comments
早稲田美容専門学校(小倉規布佳校長)は2016年3月8日、東京・西新宿の京王プラザホテルで平成27年度卒業式を挙行した。
卒業したのは美容科16期生とトータルビューティ科9期生。
国家斉唱に続いて小倉規布佳校長が卒業証書を授与。総代は美容科が大竹彩さん、トータルビューティ科は風岡涼香さん。
卒業生を前に小倉基義理事長は、谷川俊太郎の「成人の日に」(*)を引用して、「感性を磨き、心の眼を大切にして、多くの人と出会ってください」と式辞を述べた。
今年は、小倉・桔梗流着付を宗家の小倉規布佳校長に代わって指導できる准教授の資格を11人が取得した。なお、同校の卒業生は3244人に達した。
在校生を代表して新井美有紀さんが送辞、卒業生を代表して高見裕也さん答辞を述べ、式を終了した。
(*)「成人の日に」谷川俊太郎
人間とは常に 人間になりつつある存在だ
かつて教えられたその言葉が
しこりのように胸の奥に残っている
成人とは人に成ること もしそうなら
私たちはみな日々 成人の日を生きている
完全な人間はどこにもいない
人間とは何かを知りつくしている者もいない
だからみな問いかけるのだ
人間とはいったい何かを
そしてみな答えているのだ その問いに
毎日のささやかな行動で
人は人を傷つける 人は人を慰める
人は人を怖れ 人は人を求める
子どもとおとなの区別がどこにあるのか
子どもは生まれ出たそのときから小さなおとな
おとなは一生大きな子ども
どんな美しい記念の晴着も
どんな華やかなお祝いの花束も
それだけではきみをおとなにはしてくれない
他人のうちに自分と同じ美しさをみとめ
自分のうちに他人と同じ醜さをみとめ
でき上がったどんな権威にもしばられず
流れ動く多数の意見にまどわされず
とらわれぬ子どもの魂で
いまあるものを組み直しつくりかえる
それこそがおとなの始まり
永遠に終わらないおとなへの出発点
人間が人間になりつづけるための
苦しみと喜びの方法論だ
(谷川俊太郎詩集「魂のいちばんおいしいところ」より)
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