営業担当の立ち位置を知る
Posted on | 12月 29, 2015 | No Comments
美容室内装工事の見積書の正しい読み方(全7回)その3
設計図がまだない段階で、美容室開業工事の見積書を見比べたいときの2つのポイントを、先回、(その2)お伝えしました。
今回は、工事会社の利益の乗せ方をお伝えします。
(1)営業専門担当者がいる会社の場合。
営業専門担当者がいる場合、下請けを最低3階層は抱えているとお考えください。
つまり、会社経費が、3階層分余分にかかってくるということです。また、営業担当者の給与の3倍の利益の一部は、あなたのお店の工事から出ていることも自覚してください。
メリットは、受注母体の資本が大きいこと、デザインテイストの提案幅が広いということ。ただし、下請け階層が深いので価格は高めです。
(2)営業担当が、工事職人をたばねる担当をしている会社の場合。
工事はいくつもの専門職人や設計士があつまったチームで、ひとつの現場がなりたちます。営業担当が、工事の専門家である場合は、その方がとりまとめを担当してくださるので、下請け構造は1階層程度です。メリットは、注文の傾向に応じて、専門家チームを組み替えることができ、デザイン性と機能性、作業効率性のすべてを小回りよく効かせてくれることです。
(3)営業担当が、工事職人の場合。
ひとつのチームで、直接受注するので下請け階層はありません。メリットは、直接工務店に発注できるという点。デメリットは、チームの組み換えができないので、チームの力量が、完成デザインや店舗の機能性にダイレクトに反映してしまうということです。
以上です。
営業担当者の立ち位置をしることで、価格のからくりをしっていただくことにつながります。どのメリットを優先して工事会社を選ぶかという基準にしていただければ嬉しいです。
次回もひきつづき見積書の読み方がテーマです。どうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「はじめての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中)。
タグ: 夫婦二人で開業する!こだわり美容室