「未来の理美容のあり方を確立しよう」

Posted on | 10月 11, 2015 | No Comments

全国理容連合会は2015年10月11日、埼玉県さいたま市で第166臨時総会を開き、平成27年度上半期事業報告、火災共済ワイドプランの一部改定、療養補償共済制度の一部改正など上程議案をすべて承認した。

会議の冒頭、あいさつした大森利夫全理連理事長は、総会に掲げるスローガンを新しくしたことを報告し、その趣旨を説明した。
新スローガンは「未来の理美容のあり方を確立しよう」。
これは理容・美容で、男女によるカットやパーマネントの区別を設けた昭和53年の局長通知を廃止する新たな局長通知が7月17日に出されたのを受けてのもので、次代の業界の担い手に夢の持てる業界にしようというのが趣旨。

当面は、規制改革会議で示された理容師美容師の混在店を受けて、理容・美容の養成施設の教育、理容師美容師国家試験の内容について、重複する部分は避け、合理的な体系づくりを目指す。
これについては来月にも厚労省に検討会が設置され、具体的な審議が行われ、再来年3月までに結論を出す予定。

この他、大森理事長が理事長就任以来進めてきた、社会との共生、衛生水準の向上、同業者との絆、オシャレなメニューの営業支援などもスローガンに盛り込まれた。

総会上程議案の火災共済ワイドプランの一部改定は、災害が急増し幹事保険会社の赤字が膨らんだためで、9月の理事会では質疑が長時間に及んだが、総会では療養補償共済制度も含め、1件の質疑もなく、了承された。
火災共済ワイドプランの一部改定、療養補償共済制度の一部改正は、加入者の負担増、支給額の減など加入者に不利な内容への改定で、火災共済ワイドプランは災害の多発、療養補償共済制は加入者の高齢化が影響している。
また、共済制度を健全に運営していくには母数となる加入者数が一定数必要だが、そこにも問題がありそうだ。

全国理容連合会第166臨時総会（会場は、浦和ロイヤルパインズホテル）

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