医療用ウイッグJIS規格「JIS S 9623」
Posted on | 7月 5, 2015 | No Comments
将来、医療控除など国庫補助への期待がかかる医療用ウイッグのJIS規格制定、その制定には日本毛髪工業会が原動力となったが、JIS規格は一般事業者にも門戸が開かれている。
経済産業省から2015年4月に承認された医療用ウイッグJIS規格の承認番号は、「JIS S 9623」だ。2015年7月2日開かれたアデランスの記者会見では、「クロフサ」と称していた。日本毛髪工業会を担う大手毛髪メーカーのCM、「クログロ」「フササフ」を合わせたような承認番号ではある。
規程に定められた内容は、植毛前ベースを対象に
遊離ホルムアルデヒド・閉塞法皮膚貼付(パッチテスト)・洗濯堅牢度・汗堅牢性度
の規格を設定し、日本毛髪工業会に登録された機関によって検査を受ける。
登録機関が検査結果の成績証明書を発行し、規程に適合していれば、その旨申請事業者が公表できる。
日本毛髪工業会は今後の活動として、利用者が適合製品を選びやすくするためにマークを作成し、適合製品に表示できるようにする。組合内にMed・ウイッグ認証部会を設け、マークの申請を受付・審査・認証する。Medは、メディカルウイッグに由来するもので、マークはM.Wigをデザイン化したものになる。
なお、日本毛髪工業会は現在、12法人による組合員で運営されているが、一般事業者が申請するには特別会員になることが求められている。
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