理容、美容、エステティックは女性が働きにくい職場

Posted on | 11月 30, 2014 | No Comments

理美容やエステティックは女性にとって魅力的な職場とされているが、実際に働いている人を対象にした「働きやすさ」調査では「理容、美容、エステティック」はワースト１だった。

「Vorkers」（株式会社ヴォーカーズが運営）の働きがい研究所が、社員・元社員の女性から投稿されたレポート回答（全2万1170件）のデータをもとに数値化し、2014年11月27日発表した。

女性が働きやすい業界ランキング　ワースト10のベスト3は
①理容、美容、エステティック（2.73）
②フードサービス、飲食（2.77）
③放送、出版、新聞、映像、音響（2.80）
（）内は評価点
だった。

逆に、女性が働きやすい業界ランキング　ベスト3は
①治験、臨床試験、医薬営業受託（3.49）
②クレジット、信販、リース（3.48）
③公官庁、独立行政法人（3.42）

ワースト業界とトップ業界を比べると、「有休取得率」や「残業時間」といったワークライフバランス面、またそれらが法令に則り構築・運用されているかという点の評価ともなる「法令順守意識」の差が大きい。調査では、「風通しの良さ」「社員の相互尊重」といった項目も数値化しているが、これらについては大きな違いはみられなかったという。

総合評価で、女性が働きにくい業界ナンバー1になってしまった「理容、美容、エステティック」業界、女性の社会進出が求められるいまこそ、女性にとって働きやすい職場へと改善していかなけねばならない。それは業界の人手不足の改善にも直結する。

【調査について】（働きがい研究所）
「Vorkers」の在籍企業評価レポートへの回答を通じてデータを収集しています。

在籍企業評価レポートの回答条件は下記の通りです。
•社員として１年以上在籍した企業の情報であること
•500文字以上の自由回答と、8つの選択項目に回答いただくこと

8つの選択項目は、下記内容に対する5段階評価となります。
•待遇面の満足度（待遇面全般についての満足度）
•社員の士気（仕事に対する社内の士気について）
•風通しの良さ（社内の風通しについて自由に意見が言えたか）
•社員の相互尊重（社員同士がお互いを尊重し合う、チームワーク意識について）
•20代成長環境（20代が鍛えられる、成長できる就業環境について）
•人材の長期育成（採用した人材を30代、40代、50代と長期に育成してゆく方針について）
•人事評価の適正感（実力のある社員が適正に評価され昇進しているか）
•法令順守意識（社内の法令順守意識について）

■対象データ
2007年7月～2014年10月に、社員・元社員の女性から投稿されたレポート回答（全2万1170件）を対象データとしています。

「ワークライフバランス指標」＝風通しの良さ＋法令順守意識＋社員の相互尊重＋残業時間＋有休取得率÷5
※各項目は5段階評価のデータです。ただし、「ワークライフバランス」の数式に含まれる「残業時間」と「有休取得率」については実数のデータであるため、「残業時間が短いほど働きやすい」、「有休取得率が高いほど働きやすい」という前提の下、5段階評価に置き換えています。

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