理美容店で流すBGMの著作権
Posted on | 10月 24, 2014 | No Comments
全美連の第361回理事会(2014年10月20日開催)で日本著作権協会との折衝が報告された。
報告の内容は、傘下組合美容店が支払うべき著作権料を全美連が代行してほしいとの打診が日本著作権協会からあり、それを断ったということだ。
理由は、傘下組合店には著作権を侵害している美容店がないのと、あったとしても全美連が行う業務ではないからだ。至極、当然な対応といえる。
この返答を受けて、著作権協会が独自に美容店を対象にした調査、徴収活動を行う可能性も否定できない。
そもそも理美容店の多くはラジオ、もしくはテレビを流している。これらは著作権の侵害にはならない。有線放送を利用している理美容店もあるが、これも有線放送会社が権利をクリアにしているので問題ない。ネット上で流されているインターネットラジオについては、いまのところグレーゾーンとされている。
極めて少ないと思われるが、市販のCDなどで、協会の管理下にある楽曲を店内で流している理美容店がある。店主が大好きな歌手の楽曲を自分一人で聴いているぶんには問題ないが、店で流すのは、権利侵害になってしまう。店舗の大きさに応じて使用料を協会に支払うことになる。
CDでも、理美容業界やエステティック業界向けに販売しているものがある。これらのCDは、協会の管理下にない楽曲を集めて販売しているので問題ない。
また近年は権利フリーで、なかなか聴かせる楽曲もネット上に多くある。暇な人は探して自分のサロンだけのオリジナルCDを作成するのもいいかもしれない。ただし権利フリーといっても制限つきのものもあるので、やはり、業界向けのCDを購入するのが無難といえそうだ。ビューティガレージ社などで扱っている。
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