植物を店舗のイメージづくりに使う
Posted on | 6月 29, 2014 | No Comments
9.お客を集める外装デザイン(全14回)その6
前回は、10カ条のその②と③で、入り口空間に楽しみを取り入れること、徹底した非日常の演出の重要性をお伝えしました。今回は<チラ見せ>をテーマに植物の活用方法などを紹介します。
入りたくなるお店の10カ条<チラ見せ>
10カ条のその③は、植物を店舗のイメージづくりに使う、です。
サロンでどんな気持ちや状態で過ごしていただきたいかを、香りや、植物の色や花言葉などで表現しようというアイデアです。ただなんとなく空間に緑が欲しいからと、観葉植物をドカっと置くだけでは、店舗のイメージづくりには役立ちません。
視覚的に元気になっていただきたいときには、かんきつ系の果実がなる植物や、香りが有効でしょうし、ゆったりとした気持ちですごしていただきたいときには、鎮静効果のあるハーブのやさしいい香や、小ぶりで、白や黄色や青のやさしい色の花が、店舗の前にあると効果的でしょう。また、シンボルツリーを置くというアイデアもおすすめです。
お店のコンセプトを伝えるために、1本だけ選ぶとすればどんなものがいいか、ぜひお近くの造園業者さん、植木職人さん、あるいは外交工事や造園にも造詣のある設計デザイナーさんに相談されるといいでしょう。植木鉢で置くだけでも、表現することができます。
なお、くれぐれも、顧客の心をひきつける要素でありつづけるための、行きとどいた手入れをかかせないことはお忘れなく。
10カ条のその④は、駐車場や駐輪場でお店の前をふさがないこと。
面積を有効に使おうと、駐車場や駐輪場をお店の入口にもってきていませんか。入口が車や自転車で隠れてしまうと、店舗ファサードの販促効果や、看板効果は半減してしまいます。
どんなにおしゃれな車や自転車、バイクでも、お店が表現したいライフスタイルと合っていなければ、ただ生活感あふれるものとしかとらえられません。広さの制約上どうしても店舗の前に駐車場をつくらざるを得ない場合は、入口扉の前は、扉へのアプローチの空間をつくり、お店に入ることを盛り上げるゾーンをつくってみてください。
気をつけたいのは、ただスペースを空けて歩きやすいようにというのではない点です。お客さまの目をとめ、心をひきつけるディスプレイを、オブジェや、季節の花々、プランター、魅せる看板などでつくってゆくスペースです。
次回もひきつづき、美容室のファサードについてです。どうぞお楽しみに。
(著作:和田美香 「はじめての美容室独立開業工事110番(http://salonopen.com)」サイトでも、ブログやメルマガ執筆中)。
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