高齢化すすむ理容組合員

Posted on | 3月 7, 2014 | No Comments

全理連の組合員の減少に歯止めがかからない。その一方で急速な高齢化が進んでいる。このままでは組合の存続が危ぶまれる事態になりかねない。

ひところは１０万人以上いた理容組合員だが、２０１１年４月には６万９１４５人と７万の大台を割り込み、２０１２年４月には６万６６８１人（前年比▼２４６４人）、２０１３年４月には６万２８２１人（同▼３８６０人）に減少した。

２０１３年は１０月の時点で６万１５０８人、そして２０１４年１月には６万１１１５人に減っている。このまま減り続ければ、２０１４年４月には６万人の大台を割り込む可能性もある。

減り続けている理容組合員だが、ここにきて減り方が勢いを増している。理由は、単純な退会や転廃業による退会もあるが、組合員の高齢化が一つの大きな要因になっている。

全理連が調べた組合員の年齢構成によると、
最多は６０歳代で３５．６％、次いで７０歳代の３２．５％。
６０歳代、７０歳代で組合員全体の三分の二を占める。
８０歳代は３．９％、９０歳代はさすがに少なく０．６％だ。
若年に目を転じると、４０代は１１．９％、３０代は３．５％、２０代は０．１％。

定年がなく元気であれば、いくつになっても働けるのが、理容美容の仕事のいいところだが、さすがに８０歳代で働くのはしんどい。
７０歳代はざっと２万人を数える。毎年２千人が８０歳代になる計算だ。８０歳になったら、皆廃業することはないにしろ、相当数が現役を引退する。

このままいくと、２０年後の組合員は２万人そこそこになってしまう。理容業の存続のためには組合員、非組合員などといっている状況ではないのかもしれない。

理容組合員の年齢別構成。２０１４年３月６日開催の第７回全理連理事会資料による

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