「ひとりキレイ作戦」のすすめ
Posted on | 10月 10, 2013 | No Comments
28歳から35歳にかけての男性美容師さんの独立が急増していることを前回書いた。そして、この美容室の開業ラッシュは、2000年以降の美容学校への入学者数をみれば当分は続く。
28歳から35歳といえば、美容師人生のなかでも一番脂の乗りきった時期で、勢いがある。新規に開業しても、何とかうまくやっていけるだろうが、心配なのは開業して10年、20年も経つと、若くはなくなり勢いも失せる。そのときに何人の固定客、ファン客をつかんでいるかが生き残りの鍵になる。
それでなくともオーバーショップの美容業界、新規開店ラッシュが続けば、ますます競争が厳しくなってくるのは自明の理だ。そんな厳しい競争を生き抜くために私が提案するのが「ひとりキレイ作戦」だ。
「ひとりキレイ作戦」とは口コミを活用した集客法である。美容に限らず、飲食など地域密着型の産業は口コミが集客のポイントになっている。
集客方法としては、フリーペーパーや地域誌、チラシやポスティング、いまはインターネットを活用した宣伝やクーポンサイトの活用などもあるが、これらにかかる費用は安くはない。しかも、これらの方法で来店された客が固定客に結びつく例は少ない。その点口コミで来た客は固定客になりやすい。費用対効果を考えたら口コミに勝る集客方法はない。
一口に口コミといっても、漫然とお客様が勝手に口コミをしてくれるのを待っていたのでは、成果があがらない。競争が厳しいいま、積極的に口コミを仕掛けることが必要なのだ。
たとえば、お客様の中で積極的に情報を流してくれる、つまり悪く言うと「放送局」といわれるような人が、一人や二人はいらっしゃると思う。そういうお客様をターゲットに絞って、キレイにしてさしあげる。自分が積極的に売りたい技術を駆使してサービスしてあげる。
満足したお客様は友人、知人らに積極的にしゃべりまくってくれるはずだ。そんな口コミ情報を聞いた人の何人かは来店される。来店されたお客様の何人かはまた知人・友人に口コミしてくれ、口コミの輪が次から次へと広がっていく。これを称して「ひとりキレイ作戦」という。
この「ひとりキレイ作戦」では、ターゲットにする客の人選と、どの施術、サービスをそのターゲットにぶつけるかが成功の秘訣になる。当コラムを通読されれば、「ひとりキレイ作戦」に最適な施術、サービスがおわかりいただけると思う。
【小山秀男氏のホームページ】
http://www.koyama-lab.com/
タグ: 小山秀男の日々雑感