理美容サービスの物価指数 99.6と低迷 <理美容市場動向・2013年8月>
Posted on | 9月 27, 2013 | No Comments
総務省が2013年9月27日発表した8月の消費者物価指数によると、理美容サービス(中分類)は99.6と相変わらず低迷している。
総合指数(生鮮食料品を除く)が7月に100.1と15ヶ月ぶりに100を超したのに続き今月も100.4と好調なのに対し、理美容サービスは平成24年1月以来、99.6と99.5に振れているだけで、100に戻る気配がない。
前年同月比も総合指数(同)は6月(0.4),7月(0.7)に続いて8月も0.8と3ヶ月連続して上回っており、しかもその幅は拡大している。主に輸入品の燃料・食品関係の値上がりによるが、日本経済全体として物価の上昇が確かになってきている。
その一方で、理美容サービスは長期の低迷から脱していない。理美容サービスの景気動向は他の物価より遅れて動く傾向があり、理美容関連の料金が上昇に転じるには、給与生活者の賃金上昇を待ってからになりそうだ。
小売物価調査では、パーマ、カット、ヘアカラーの美容3指標は、改善する兆しが見えるが、理容は10年来低迷状態にある。またエステティックもこの数ヶ月料金の変動がまったくなく、理美容以上に厳しい状況にあるのが伺える。
【消費者物価指数(理美容)/8月】
<2013年9月27日発表>
総合 | 理美容 | |
指数 | 100.4 | 99.6 |
前年同月比 | 0.8 | 0.0 |
パーマ、ヘアカット、理容などを含む中分類データ。総合は生鮮食料品を除いた消費物価。基準年は平成22年。
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【小売物価統計調査/8月】
<2013年9月27日発表>
料金 | 前月比 | 前年比 | |
理容 | 3,547 | 0 | 5 |
パーマ | 7,819 | 1 | 53 |
カット | 3,318 | 1 | 14 |
カラー | 5,592 | ▼1 | 41 |
エステ | 11,512 | 0 | ▼30 |
*都市別料金を単純平均した数値
*前年比は前年同月比
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