「まつ毛エクステンション」業界団体からヒアリング

Posted on | 12月 15, 2011 | No Comments

厚生労働省は2011年12月14日、東京・霞ヶ関の同省12階会議室で、第4回生活衛生関係営業等衛生問題検討会を開き、被害件数の多い「まつ毛エクステンション」について、実際に施術している団体の代表者からヒアリングを行った。

第4回生活衛生関係営業等衛生問題検討会（合同庁舎12階会議室）

前回検討会では、専門医からの被害状況が報告されたが、今回は「まつ毛エクステンション」についての実態を聞き取るのが目的。
ヒアリングに際して、まず業界団体代表者が厚生労働大臣宛の要望書を読み上げたあと、各構成員から「まつ毛エクステンション」の事業者数、団体加盟者数、団体が行っている教育時間、クレームの把握状況、「まつ毛エクステンション」を行っている美容師数などについての基礎的な質問があった。
業界団体代表者の話では団体加盟者は約5000人、総事業者数は不明、団体の認定を受けた技術者は2558人、技術者のうち美容師は2割程度。また教育時間は50時間から100時間という。

構成員からは、業者団体が行っている現状の教育認定制度についての不備や、危険がともなうまつ毛への施術に対する認識の甘さなどが指摘される一方、実際に「まつ毛エクステンション」を施術している臨時構成員（美容師）からは、美容学校での基礎的な習得を踏まえ、その上にたって独自に技術を研鑽し習得したことが述べられ、「まつ毛エクステンション」を行う上での美容師資格の有用性が強調された。

また、業界団体から「まつ毛エクステンション」に対する保健所の対応にばらつきがあることが報告され、統一するよう求める発言があったが、構成員からは課長通知を徹底するよう求める発言もあった。

厚生労働省は、「まつ毛エクステンション」についてのヒアリングを引き続き行うことにしている。

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