被災美容師の復興を三菱商事復興支援財団が支援
Posted on | 12月 7, 2012 | No Comments
東日本大震災で被災した理美容室の再生による地域起こしをめざしている株式会社ラポールヘア・グループは去る2012年11月に公益財団法人三菱商事復興支援財団から4千万円の資本参加を受け、12月3日仙台コロナワールド店をグランドオープンした。被災美容師が安心して働ける美容室で、今後の3年間で10店舗をつくっていく、という。
(以下、ニュースリリース)
株式会社ラポールヘア・グループ(本社:宮城県石巻市 以下、ラポールヘア)と公益財団法人三菱商事復興支援財団(以下、三菱商事復興支援財団)は、2012年11月22日付で三菱商事復興支援財団がラポールヘアへ資本参加する出資契約を締結致しました。
ラポールヘアが、東日本大震災の被害が大きかった石巻地域で200 店舗以上の理美容室の被災によって数多くの理美容師の方々が職を失われている現状を打開するため、理美容室の再生による地域起こしをめざしていることに対し、三菱商事復興支援財団が出資参加することで、事業再生や雇用創出、地域住民の方々の生活安定につながる事業を、より力強く推進することを目的としたものです。
三菱商事復興支援財団からの出資参加は、具体的には出資契約を結んで、4千万円を出資する形をとりましたが、ラポールヘアは、この資金を新規出店資金として活用し、今後3年間に10店舗の開設を目指していきます。
ラポールヘアは、東日本大震災において津波による被害を受けた理美容室経営者や理美容師の雇用促進・維持、および独立支援を図る「復興支援美容室事業」を目的に、2011年7月に宮城県石巻市で設立されました。3 か月後の10月、石巻市内に1号店をオープンし、現在は3店舗を展開しています。
今後の店舗開設は、地域住民の人たちの生活安定、コミュニティの再生、そして地域の雇用創出を最優先に、石巻市及び被災地の沿岸部を中心に行われる予定ですが、本日12月3日、三菱商事復興支援財団の出資をもとに、仙台コロナワールド店をグランドオープンしました。
ラポールヘア各店舗の特徴は、来店されるお客様にとっての地域コミュニティの団らんの場となることをめざすと同時に、キッズルーム(託児室)を併設し、美容室スタッフの女性美容師の方が子育てしながら安心して働くことのできる環境を整えていることです。これにより、ラポールヘアで働く美容師の6 割の人たちが子育てをしながら働いています。
三菱商事復興支援財団は今回、被災された理美容師の方の雇用促進・維持の活動につながる復興支援美容室事業を後押しするため、出資の形で支援協力することを決めました。今後も、被災地域における事業再生・事業復興、そして雇用創出につながるプロジェクトに関しては、地元の金融機関等と協働しながら、復興支援に協力する予定です。
【参考】各社概要
1.株式会社ラポールヘア・グループ:
①本社所在地 :宮城県石巻市大街道西二丁目 2 番 27 号
②設 立 :2011 年 7 月
③資 本 金 :900 万円
④事業 内 容 :美容室ラポールヘアの運営及びフランチャイズの展開
⑤代 表 者 :代表取締役 早瀬 渉
2.公益財団法人 三菱商事復興支援財団
①本社所在地 :東京都千代田区丸の内二丁目 3 番 1 号
②設 立 :2012 年 3 月(公益財団法人化は 2012 年 5 月)
③財 団 規模 :60 億円
④事 業 内容 :修学が困難となった学生に対する奨学金の給付、復興支援活動に従事する非営利団体等(NPO 法人や社会福祉法人等)
への助成金の給付、その他 被災地の産業復興・雇用創出等に資する事業
⑤代 表 者 :会長 小林 健(三菱商事代表取締役社長)、副会長 鍋島 英幸(三菱商事代表取締役副社長)、代表理事 廣田 康人(三菱商事執行役員 環境・CSR 推進部長)
(情報/ニュースリリース)
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