ビューティ・オール・ジャパンで 「パーマ提案力強化講習会」を展開
Posted on | 7月 30, 2012 | No Comments
パーマ需要拡大事業に取り組む、全日本美容連合会(吉井眞人理事長)は2012年7月30日、記者会見を開き、3年目を迎えた同事業について説明した。
パーマは美容室の主要メニューだが、近年落ちこみが目立ち、収入の20%以下にまで縮小している。全美連では2年前よりパーマの需要拡大をはかるために、「パーマってこんなに楽しい」をコンセプトにした「Fun to Perm」を提案、各地で講習会を行ってきた。
2年間で約3万人が受講し、技術的には修得した美容師さんは多いが、実際にはパーマ需要が回復していないことから、全美連では美容師さんの提案力に問題があるとし、3年目の今年は「パーマ提案力強化講習会」にテーマを中心にした講習を全国で行う。
吉井理事長は「パーマをしてみたい人は50%いるのに、美容師さんから提案を受けた人は20%しかいない。パーマの提案が需要拡大の鍵になる。組合、メーカー、流通が一体となって組合員はもちろんアウトも含めて、ビューティ・オール・ジャパンで、美容業界を活性化するために事業を推進していきたい」とあいさつ。
メーカーを代表して、岩崎彰宏日本パーマネントウェーブ液工業組合理事長(リアル化学株式会社)は、平成24年第一四半期のコールドパーマウエーブ液の出荷状況(金額ベース)から、「平成4年以降のパーマの長期凋落傾向に歯止めがかかったのでは」と語った。
ただし、岩崎理事長も指摘しているように、第一四半期は前年に震災が発生しており、前年同期比ではパーマ液に限らず、他の生産などでも好調に推移している。
また岩崎理事長は、薬事工業生産動態調査(厚生労働省)では公表されていない、化粧品許可製品のカール剤の生産量がシス系に匹敵するまでに拡大していることなどもあげ、パーマの低落は底を打ちつつあると語り、全美連の2年間の活動の成果と評価した。
講習は、組合主催の他、全美商連のデーラー主催して行われる。全美商連の増保理事長はデーラーの自主的な開催の他、組合、もしくはメーカーから働きかけて講習を実現していくことなどを要請した。
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