辞めた理美容師も「条件が合えば復帰したい」が3割

Posted on | 11月 10, 2011 | No Comments

慢性的な人材不足といわれている理美容業界。美容では2005年には年間3万１千人を超えていた合格者が2011年には1万8千人台になるなど急激に減っている。さらに、せっかく免許を取得しても辞めていってしまう技術者は少ないのが理美容業界だ。そんな理美容業界の人材不足を懸念して、就職情報会社が離職・再就職などに関する調査を行った。

調査したのは「an」を運営する INTELLIGENCE,LTD. 。
調査はインターネットリサーチで行われ、対象は理美容有資格者。
①20～40歳の理美容師で、過去に就業経験のあるも、現在は就業していない人
②20～40歳の理美容師で、現在も就業している人
サンプル数は①164名②52名

【①の調査対象者の属性 】
過去に就業経験のあるも、現在は就業していない人の属性は
30代の女性／56.1％
20代の女性／18.3％
30代の男性／17.1％
20代の男性／8.5％

就業当時の在職期間は
1～3年未満／32.3
5～10年未満／19.5
3～5年未満／18.9
がベスト３。
10年以上も7.3％いたが、3ヶ月未満で辞めた人も9.8％いた。

②では「10年以上在職」が76.9％と回答している。

【①が仕事を辞めた理由 】
仕事を辞めた理由は
「業務内容の割に給与が低いから」34.1％
「精神的に疲れる仕事だから」32.3％
「1日に働く時間が長すぎるから」30.5％
がベスト３。さらに
「時間の融通がきかない」28.7％
「体力的に疲れる」24.4％
と続く。
また「薬品アレルギーなど体質に合わない」も15.2％あったほか、フリーアンサーでは「ヘルニア」や「腱鞘炎」などの回答も。

【①を対象に再就職について】
「条件が合えば、すぐにでも持っている資格に関係する仕事に就きたい」31.7％
「時機を見て、そのうち持っている資格に関係する仕事に就きたい」同

【再就職の条件について】
上記設問で再就職の意志のある人にその条件を聞くと
勤務日数は「週3-4日以内」55.8％
勤務時間は「5-8時間未満」50.0％
雇用形態は「アルバイト・パート」53.8％

【②を対象に仕事を続けている理由は？】
現職の理容師・美容師が仕事を続けている理由は何か。
「やりがいのある仕事だから」53.8％
「自分には向いている仕事だと感じているから」44.2％
「現在持っている資格を生かしたいから」30.8％
がベスト３で、以下
「仕事内容に興味が持てるから」28.8％
「服装や身だしなみのルールが厳しくないから」19.2％
と続く。

（情報／ニュースリリース）

サンプル数が少ないので、全体像を正確に表しているかは定かではないが、この調査からスタッフを定着させる方策、また潜在スタッフを再雇用するための方法などの検討材料にはなりそうだ。

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