第3回パーマテクニカルトレーナー研修会開く
Posted on | 7月 19, 2011 | No Comments
全美連(三根卓司理事長)は2011年7月18、19の両日、東京・六本木のハリウッドプラザで、第3回パーマテクニカルトレーナー研修会を開催したのに合わせて、19日記者会見を開き、全美連が進めるパーマ復権運動について説明した。
パーマ復権運動は、美容の主力メニューだったパーマが近年、売上の20%を割り込むなど落ち込んでいることから、パーマ客を獲得するために、パーマ技術やパーマスタイルを開発、提案し、美容業界全体の売上拡大につなげるのが狙い。
現在のパーマ比率は17%で、しかも高齢者が中心客になっている、という。このままでは一層のパーマ比率の低下が予想される。
その一方で、パーマをかけてみたいと思っている女性は調査(NBBA)では55%いて、潜在需要は小さくない。この潜在需要の35%をパーマ客として顕在化すれば年間44400億円の売上増加が見込め、これは1美容室当たり200万円の増収になると試算している。
そこで全美連では、新しいパーマ需要を掘り超すために「FAN TO PERM」を作成し、昨年一年間、テクニカルトレーナーが中心となり、全国で465回の講習会を開き、延べ1万2000人を超す美容師さんが受講した。
パーマ復権運動の2年目に当たる23年度は、昨年一年間の実績を踏まえ、ステップアップ「スタイル提案」とステップアップ「顧客提案力」の講習を展開する。各組合では22年度のベーシック講習会と合わせて、3つの講習を選択して実施できる。
第3回パーマテクニカルトレーナー研修会では、ステップアップ「スタイル提案」とステップアップ「顧客提案力」を指導するトレーナーが各組合から47名集まり、本部の佐藤律講師らから指導を受けた。
このパーマ講習への受講者が少ない組合もあることから、全美連では技術展示(デモンストレーション)を行い、受講に結びつける選択肢もあるという。
3カ年計画として行っているパーマ復権運動だが、パーマ復権運動を担当する藤原國雄副理事長は、「最終的な目標として、24年度末にはパーマ比率を30%までに引き上げたい」と会見で語った。
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