BA東京、カスハラ対策基本方針を策定 美容業界向けマニュアルを公開
Posted on | 12月 25, 2025 | No Comments
東京都美容生活衛生同業組合(BA東京)は、美容業界におけるカスタマー・ハラスメント(カスハラ)問題への対応を強化するため、団体としての「カスタマー・ハラスメント対策基本方針」を策定し、2025年12月23日、組合所属サロンが現場で活用できる「カスタマー・ハラスメント防止対策 美容業界向けマニュアル」を公開した。
近年、顧客からの過度な要求や暴言、威圧的な言動、長時間に及ぶ不当なクレームなど、いわゆるカスハラは社会問題として顕在化している。美容業界においても例外ではなく、現場で働く美容師やスタッフが精神的負担を抱え、離職やサービス品質の低下につながるケースが指摘されてきた。

美容サロンは接客・対面サービスを本質とする業態であるがゆえに、現場判断に委ねられる場面が多い。一方で、店舗としての対応基準や組織的な方針が整っていないことが、現場の混乱やスタッフの疲弊を招いているとの課題もあった。
こうした状況を踏まえ、BA東京は「スタッフが安心して技術とサービスに集中できる環境づくり」こそが、美容業界の持続的な発展に不可欠だと判断。業界団体としての基本方針を明確に示すとともに、組合所属サロン向けの実践的なマニュアルを整備した。
今回公開されたマニュアルは、組合が制作した見本版(PDF)と、各サロンが自店の実情に合わせて編集できるWord版の2種類を用意している。店舗ごとの規模や運営体制に応じた運用が可能で、現場への導入を想定した内容となっている。
今後、BA東京では、マニュアルを補完するチェックリストや具体的な現場用ツールの作成も予定している。これらを通じて、組合員サロンのカスハラ対応力をさらに高め、美容現場で働く人材を守る体制づくりを進めていく考えだ。
BA東京の「カスタマー・ハラスメント対策基本方針」
https://www.beauty-city.com/customer-harassment-policy/
タグ: BA東京, カスハラ対策, カスハラ対策基本方針
























