理美容業の回復鈍い 【サービス産業動態統計調査/月次・四半期】
Posted on | 11月 25, 2025 | No Comments
総務省は2025年11月21日、2025年9月および同年7~9月期の「サービス産業動態統計調査」(速報値)を発表した。中分類「理容業・美容業・クリーニング業・浴場業」の4業種の動向になるが、2020年を100とした指数では、サービス産業全体を下回って推移している。
この中分類のなかでも理美容業の占める割合は、ウエイトの取り方によって異なるものの、7割前後とみられ、統計全体に与える影響も大きいと推測される。

2025年9月の月次指数は、年初来を通じてサービス産業全体を下回る推移が続いている。4月・5月は全体水準に迫る場面もあったが、8月・9月は再び差が広がっており、理美容業の業況停滞が鮮明になっている。

一方、2025年7~9月期の四半期指数では、中期的には持ち直しの動きがうかがえる。しかし4業種は依然としてサービス産業全体には及ばず、全体ではすでにコロナ禍前の水準を上回る一方、理美容業はようやくコロナ禍前に達したレベルにとどまっている。
理美容需要の回復が全産業に比べて遅れている背景としては、消費者行動の抑制傾向、価格転嫁の難しさ、出店過多による供給過剰など複数の要因が絡んでいるとみられる。
※グラフ中の「p」は速報値で、遡及修正される可能性が高い。
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