タカラベルモント、ヘッドスパ×加温の効果を学会発表　快適性向上の可能性示す

Posted on | 11月 22, 2025 | No Comments

タカラベルモント株式会社は、2025年9月に開催された第27回日本感性工学会において、「ヘッドスパ施術中の局所加温が末梢皮膚温に与える影響」をテーマに研究成果を発表した。同研究により、ヘッドスパ施術中に生じる「冷え」が軽減され、加温によって快適性が向上する可能性が初めて示された。

研究は、ヘッドスパ施術中に髪が濡れることで生じる熱放散による手足の冷えと、その不快感に着目。シート内蔵ヒーターを併用した場合、皮膚温の低下が抑制され、加温による温熱刺激が血流促進を生み、施術効果をさらに高める可能性が示唆された。

さらに、ヒーターによる加温は副交感神経活動を高め、全身の血流促進を助けることが確認された。これにヘッドスパ施術のリラクゼーション効果が合わさることで、主観的な足の冷えの改善にもつながったとされる。研究では、加温を伴うヘッドスパが冷えの抑制と快適性向上の両面で有効である可能性が示された。

ヘッドスパは心身のリラクゼーションや頭皮ケアへの関心の高まりを受け利用が増加しており、施術による副交感神経の活性化や皮膚温上昇など、心理・生理面での効果が注目されている。一方で、髪が濡れた状態で行う特性上、「冷え」による不快感が課題となっていた。

タカラベルモントは、2002年にヘッドスパ技術を生み出して以来、より快適な施術体験の提供を目指している。今回の研究はその取り組みの一環であり、今後は最適な加温条件の検討が施術効果と顧客満足度のさらなる向上につながると期待される。

なお、研究は20～40代の健常な男女14名（うち1名を除外）を対象に行われ、冷えの自覚症状や疲労感などをVASスケールで測定した。加温休息、非加温ヘッドスパ、加温ヘッドスパの3条件で比較し、同一の温調プログラムを用いて評価した。

第27回日本感性工学会における、タカラベルモントのポスター発表での展示

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