脱毛症の原因遺伝子「JAK1」を特定 国立成育医療研究センター
Posted on | 11月 12, 2025 | No Comments
NHKは2025年11月12日、脱毛症などを引き起こす遺伝子を発見し、この遺伝子の働きを抑える薬を患者に投与して症状の改善に成功した国立成育医療研究センターの研究成果を報道した。
同センターが発見した遺伝子は「JAK1(ジャック・ワン)」という遺伝子で、この遺伝子のわずかな変異が脱毛症やアトピー性皮膚炎などを引き起こすことを突き止めた。細胞を使った実験で、この変異が炎症反応を誘発することも確認した。
この遺伝子の働きを抑える薬はすでに実用化されており、男児に投与したところ、およそ5か月後には脱毛症がほぼ治り、皮膚炎も改善したという。
JAK1遺伝子の活動を抑える治療薬「JAK阻害薬」は、すでにリウマチなどの治療に活用されており、2年前からは重症円形脱毛症を対象に条件付きで治療が行われている。

なお、NHKが報道で示した少年の脱毛症の写真は、重度の円形脱毛症とみられる。
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タグ: JAK阻害薬, 一般報道, 円形脱毛症

























