がん治療男性の3人に1人が外見変化に不安 アデランスが意識調査を実施
Posted on | 11月 6, 2025 | No Comments
株式会社アデランスは、全国の30歳から69歳の男性412名(がん治療の経験あり)を対象に、「男性のがん治療における外見変化に関する意識調査」を実施した。
調査はインターネットを通じて行われ、治療による外見の変化や心身への影響、外見ケアの実態を明らかにしたものだ。
調査によると、がんと診断された際に「外見の変化」に不安を感じた人は約3人に1人にのぼった。治療中に苦痛を感じた要因としては「脱毛」が最も多く、気分の落ち込みや仕事など生活全般に影響が出るケースも少なくないことが分かった。

脱毛によって心理面や行動に変化があったと回答した人は約4割に上り、見た目の変化がメンタル面に与える影響の大きさがうかがえる。また、治療期間中に取り入れたアイテムとしては、「脱毛時用の帽子」(44.4%)が最も多く、外見をカバーしながら防寒や紫外線対策にも役立つ実用的なアイテムとして活用されていた。
次いで「肌に優しいシャンプー」(31.1%)や「頭皮の保湿剤」(21.6%)の使用が目立った。治療により敏感になった頭皮や肌をケアする意識が高いことが示された。
アイテムの選定理由では、「使いやすさ」を重視する傾向が顕著だった。「脱毛時用の帽子」(65.0%)、「ナイトキャップ」(60.3%)、「ウィッグ」(53.1%)などでは半数以上が「日常的に無理なく使用できること」を重視している。一方で、肌に直接触れる製品である「頭皮の保湿剤」や「肌に優しいシャンプー」では、「安全性」や「素材・成分」への関心が高く、より慎重に選ぶ傾向が見られた。
また、約4割の人が「他人の視線が気になる」と感じており、外見ケアを行う理由として「見た目を整えるため」だけでなく、「気持ちを前向きにするため」と回答した人も多かった。アデランスは今回の結果を受け、外見ケアが心身の回復や社会生活の質向上にもつながる可能性があると分析している。
なおアデランスでは女性を対象にした調査結果も発表しており、治療期間中に取り入れたアイテムは女性も帽子が最も多かった。
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