パナソニック、プロ用バリカン新シリーズ「THE BARIKAN」で世界市場を開拓へ
Posted on | 7月 15, 2025 | No Comments
パナソニック株式会社くらしアプライアンス社は、プロフェッショナル向けバリカンの新シリーズ「THE BARIKAN(ザ バリカン)」を立ち上げ、グローバル市場への展開を加速する。第一弾製品として、精密なカット性能と操作性を両立したT字トリマー「ER-XT70」を2025年9月に日本と欧州で同時発売する、と2025年7月14日発表した。
パナソニックは1982年にプロ用バリカン市場へ参入。電気シェーバーで培った高精度な刃物技術と軽量・操作性を追求した設計で、日本をはじめドイツ、フランス、イタリアといった欧州市場で高いシェアを誇る。こうした技術力を背景に、新シリーズでは“バーバーの自己実現を支える最高の道具”をコンセプトに掲げ、グローバル市場でのブランド強化を図る。
近年「フェードスタイル」が定着し、男性向け理容の需要が高まり、バーバーによるスタイル発信力も注目を集めている。パナソニックはこうした潮流に対応すべく、「THE BARIKAN」シリーズを通じてバーバー向け製品とマーケティングの両面を強化。理容業界の文化的発展とビジネスの両立を目指す。
「THE BARIKAN」のネーミングには、日本独自の理容文化を再定義し世界に発信するという決意が込められている。バリカンとは、フランスのバリカン・エ・マール社の製品が日本で広まったことで、一般名詞化した呼称でもある。この“日本語”のバリカンを、今度は日本の技術と文化を載せて世界へ逆輸出する、という構想だ。
新製品のER-XT70は、フェードスタイルや額・耳まわりなど、細部のスタイリングに適した視認性の高いT字型。パナソニック独自の45度鋭角刃と高回転モーターにより、太く硬い髪もなめらかにカットできる。さらに、仕上がりを自在に調整できる2段階パワー切替や、カット角度に対応するエルゴノミックデザインも採用。プロの現場で使いやすさと正確性を両立した設計になっている。
また、パナソニックはグローバル展開の一環として、日本のバーバーショップ「MR.BROTHERS CUT CLUB」と連携。古き良きアメリカンバーバースタイルを現代風に再解釈し、アフリカ・ガーナでのバーバー育成活動にも取り組む。さらに米国・欧州・日本の3拠点で、それぞれのトップバーバーとアンバサダー契約を締結し、バーバーカルチャーの魅力を世界へ発信する構えだ。
今後3年間で「THE BARIKAN」シリーズを拡充し、プロフェッショナルから認められるグローバルNo.1バリカンブランドの実現を目指すという。
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