自分軸の“キレイ”が主流に 美意識は自己満足を重視する時代へ
Posted on | 5月 16, 2025 | No Comments
AIインフルエンサー「ミライ」が部長を務める美容コミュニティ「美活部」は2025年5月16日、20〜40代の全国の女性550名を対象に行った「美意識に関する意識調査」の結果を発表した。この調査では、美意識の根本的な変化と、現代女性の美容観に関する重要な傾向が浮き彫りになった。
かつての美容観は「他人からどう見られるか」が基準だったが、マスク生活やリモートワークの浸透、SNSによる価値観の多様化により、「自分がどうありたいか」という“自分軸”に重きを置く傾向が強まっている。調査でも「美意識を持つ理由」について、63.6%が「自分のため(自信や満足感のため)」と回答。他人からの評価を目的とする回答(家族・職場・SNSなど)は1割未満にとどまった。
美しくありたい理由として最も多かったのは「自分に自信を持ちたいから」(60.2%)で、次いで「気分やモチベーションを上げたいから」(40.7%)、「年齢を重ねても魅力的でいたいから」(37.1%)と続いた。これらはすべて内面的な動機であり、外見的評価を上回る結果となった。美容が「自己表現」や「QOL(生活の質)向上」の手段として捉えられていることがわかる。
また、年齢を重ねることで美意識がどのように変化するかを尋ねた設問では、「無理をしなくなり、自然体を大切にするようになった」(24.7%)、「若い頃より意識が高くなった」(22.0%)、「自分のために楽しめるようになった」(19.3%)といった回答が上位を占めた。一方で、「あまり変わっていない」(25.6%)という回答も最も多く、美意識には一貫した軸を持ち続ける人も多いことが示された。
さらに「日常的に美を意識している」と回答した人は全体の6割以上にのぼり、日常生活の中で美容が習慣化していることも明らかになった。美意識が高まるきっかけとしては、「人に会う予定やイベントがあるとき」(33.5%)が最多で、日常と非日常の両方において美容が関心事であることがうかがえる。
今回の調査結果は、現代女性が他者からの評価ではなく、自分自身の満足や心の充実感を求めて美容に取り組んでいることを裏付けた。美容業界においても“自分軸”に寄り添うサービスの提案が求められるだろう。
<調査概要>
調査概要:”美意識”に関する意識調査
調査期間:2025年4月15~16日
調査機関:WEBアンケート(設問選択・記述式)
調査対象:日本全国在住の20〜40代の女性
調査人数:550人
タグ: 美意識調査, 調査