エステティック技能士

Posted on | 12月 6, 2023 | No Comments

日本エステティック協会、日本エステティック業協会と全国理容連合会、全日本美容連合会の4団体で組織する日本エステティック研究財団が、職業能力開発促進法にもとづく技能検定試験の指定機関への登録を目指して検討することになりました。

技能検定制度とは、国が指定した団体が行う検定制度で、検定に合格すると技能士として認定され、民間団体が任意で行う検定制度より「格」があるとされています。エステティックの場合はエステティック技能士として認定されそうです。

ただし、技能士といっても調理師などと同様、名称独占の扱いです（職業能力開発促進法第50条に規定）。理容師美容師は国家資格として、理容師免許美容師免許がなければ理容美容の業務はできませんが、エステティックの仕事はエステティック技能士の資格がなくてもできます。全日本美容連合会が行っている着付士と同じです。

日本エステティック研究財団は厚生労働省の外郭団体の一つで、公益法人です。厚労省の意向を反映した検定内容になることが想定されそうです。厚労省は医師や鍼灸、あんま、マッサージなどの資格や業務も所管しています。これらの業法に抵触しない範囲での検定になることが想定されます。また衛生行政を所管しているので、衛生面への配慮が求められる検定内容になりそうです。

国や地方自治体が行う検定制度ではありませんが、国が認定した機関が行うだけに、一定の社会的地位が保証され、社会からの信頼性は高い。このことはエステティック科のある専門学校などにとって、エステティック技能士として社会に送り出せるので、学生募集に有利になるかもしれない。

とはいうもののエステティック技能検定の登録機関の検討を始めたばかりです。どんな検定内容になり、どんなエステティック技能士が誕生するかはこれからです。

関連する投稿

• ＳＮＳが変える理美容サロン業界
• ＱＢハウスの衝撃
• ＩＴ、ＡＩと理美容サロン

Comments