ネイルサロン向けプラズマ処理装置を開発
Posted on | 11月 14, 2023 | No Comments
サンライン社プラズマライズ事業部は、ネイルケアに適したプラズマ処理方法やネイルサロン向け大気圧低温プラズマ処理装置を開発、新たに美容業界へ進出する、と2023年11月13日発表した。
爪に低温プラズマを照射することで、ジェルネイルの接着性の向上や爪表面のクリーニングなど、ネイルケアにおける課題を解決したという。
2023年11月19日・20日に開催される「東京ネイルエキスポ2023」へ出展し、装置展示やプラズマ処理体験会を行う。
サンライン社は釣り糸の製造・販売を行う会社。
(1) ネイルケアに適したプラズマ処理方法の開発
株式会社サンラインは、プラズマ処理実験を実施し、ネイルケアに有効なプラズマの生成条件や照射方法を見出して、ネイルケアに適したプラズマ処理方法を開発しました。
開発したプラズマ処理方法を用いたところ、プラズマ処理した場合、プラズマ未処理に比べジェルネイルの接着性が約1.8倍向上しました。(注1) プラズマ処理により、爪表面を大きく研磨することなく接着性が向上するため、ネイルオフ時の見た目の美しさや、爪の強度を維持する事が期待できます。
また、爪表面を親水化することで爪の水分率が約3.5%上昇しました。(注2) 美容液などの濡れ性が向上するため、ネイルオフの期間もケアをサポートします。
開発したプラズマ処理方法では有機溶剤を使用しないため、有機溶剤の経皮吸収の懸念がありません。これらの他に、装飾用ストーンの接着性がプラズマ処理によって約2.4倍向上したり、爪表面の濡れ性が向上することでネイル塗料の塗装性が向上したり、多くのネイルケアの課題を解決する事が期待できます。(注3)
(注1) アクリル樹脂板をUV硬化型樹脂で接着した場合のはく離接着強さ測定結果の一例
(注2) ヒト爪片の水分率測定(カールフィッシャー法)結果の一例
(注3) アルミニウム板をUV効果樹脂で接着した場合のせん断接着強さ測定結果の一例
(注1~3) 測定結果は効果を保証するものではありません
(2) ネイルサロン向け大気圧低温プラズマ処理装置の開発
従来の産業用プラズマ装置は、堅牢度が重視され重厚に設計されるため、ネイルサロンのインテリアにはミスマッチでした。そこで、ネイルサロン向けに装置を小型化し、ネイルサロンのインテリアに溶け込むようデザインしました。筐体のデザインだけでなくユーザー体験もデザインし、「指を置くだけ」でプラズマ処理され、その様子を見る事ができるよう設計しました。
<会社概要>
商号 : 株式会社サンライン
代表者 : 代表取締役 中野 郁夫
所在地 : 〒742-0315 山口県岩国市玖珂町1600-21
設立 : 1977年8月8日
事業内容: レジャー、水産、業務用釣り糸の製造、加工、販売
産業資材用モノフィラメントの製造・加工・販売
各種釣具の仕入・販売
大気圧低温プラズマ技術の実験・開発・加工等
資本金 : 9,600万円
URL : コーポレートサイト https://sunline.co.jp/
タグ: ネイル, プラズマ処理, 東京ネイルエキスポ