ネイルを身につけ健全な社会復帰を
Posted on | 9月 15, 2023 | No Comments
日本ネイリスト協会が協力
日本ネイリスト協会は、受刑者の健全な社会復帰をめざす刑事施設「喜連川社会復帰促進センター」(栃木県)で、JNAジェルネイル技能検定・初級試験を実施。受験した6人の女子受刑者全員が合格し、ディプロマが授与された。
同協会が2023年9月15日発表した。
同センターは平成19年10月、構造改革特別区域制度を活用した新しいタイプの刑務所として運用を開始。令和4年度からは競争の導入による公共サービスの改革に関する法律事業による施設運営に移行し、現在は小学館集英社プロダクション等の民間事業者が事業の一部を受託している。
今年5月、喜連川社会復帰促進センターに職業訓練の一つとして「ネイリスト科」が発足し、全国から集まった6名が第1期生として、外部から講師を迎え、5ヶ月間35回に渡ってネイル技術・理論を学んだ。
今回、ネイリスト科受講者の努力の成果を示す機会として、JNAジェルネイル技能検定・初級試験を受験させたいという依頼が小学館集英社プロダクションよりあり、特別試験の開催が実現した。
同協会の試験は年2回全国7都市の会場で実施されているが、今回は試験官を施設に派遣して8月29日に、通常試験と同様、実技試験第1課題(ネイルケア)、第2課題(ジェルネイル)、筆記試験まで全て規定通り実施した。
同協会は、ジェンダー平等・女性の活躍や働きがいを増やすなどの社会貢献事業を推進しており、今回はその一環として実施した。
なお、女子受刑者の社会復帰事業としては、ネイリストのほか、エステティシャン、美容師などの美容系サービス業への就業を支援する事業が行われている。
*写真は、訓練中の受刑者(写真提供/日本ネイリスト協会)
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