理美容の料金と支出金額は無関係
Posted on | 8月 7, 2023 | No Comments
<2022年小売物価統計調査>
料金が高い地域に住んでいれば、その地域の理美容サービスへの支出は多そうですが、実はそんなことはありません。理美容サービスの料金と理美容サービスへの支出は無関係です。
総務省の2022年(年次)の小売物価統計調査と家計調査からの分析結果によります。
小売物価統計調査では、全国47都道府県の県庁所在都市の理髪料、パーマネント代、カット代がわかります。家計調査では、47都市の理髪料、パーマネント代、カット代への支出金額がわかります。
この二つの調査による各都市ごとのデータの関係性を分析したところ、相関関係はありませんでした。相関関係の尺度には、「無関係」「弱い関係あり」「関係あり」「強い関係あり」に区分されることが多いのですが、理髪料、パーマネント代、カット代とも無関係の判定でした。
料金の高い地域に住んでいても支払う金額は多いとはいえなし、逆に支出金額が高い地域の料金が高額とはいえません。
小売物価統計調査の料金は、理美容店の料金です。家計調査は1世帯当たり(二人以上の世帯)年間支出金額です。利用者は各理美容店の料金を選択し、利用回数を調整して利用しているのがうかがえます。
*小売物価統計調査と家計調査の「R2」分析結果は以下の通り。
理髪料:0.094393
パーマネント代:0.067669
カット代:0.183341
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