「原価を価格に転嫁できない」が急増

Posted on | 8月 6, 2023 | No Comments

「景気動向調査」（2023年4-6月期）経営上の問題点
理容業美容業の業況が大幅に改善したのにともない、「経営上の問題点」は、「顧客数の減少」「客単価の低下」が改善した。その一方で「原価を価格に転嫁できない」が急増するとともに業況改善にともない「従業員の確保難」も増えた。

日本政策金融公庫が2023年8月4日発表した「生活衛生関係営業の景気動向等調査結果」（2023年4-6月期）「経営上の問題点」より。

2023年度第1四半期
理容業　経営上の問題点（％、複数回答）　
顧客数の減少 : 53.0
客単価の低下 : 20.3
原価を価格に転嫁できない : 35.3
店舗施設の狭隘・老朽化 : 17.2
後継者難 : 6.9
従業員の確保難 : 9.8
事業資金借り入れ難 : 1.0
その他 : 4.3
特になし : 14.6

美容業　経営上の問題点（％、複数回答）　
顧客数の減少 : 52.1
客単価の低下 : 20.8
原価を価格に転嫁できない : 32.1
店舗施設の狭隘・老朽化 : 14.1
後継者難 : 4.3
従業員の確保難 : 17.4
事業資金借り入れ難 : 3.7
その他 : 4.8
特になし : 11.7

【関連記事】
理容業美容業の業況　大幅に改善
https://ribiyo-news.jp/?p=39371

タグ: 経営上の問題点

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データ＜資料／政府、日本公庫＞

【美容系料金／2022年】
小売物価統計調査より
＜2023年4月21日＞
（県庁所在都市の平均）
品目／料金(円)／(前年比)
理髪料／3,610(+4)
パーマネント代／8,369(+34)
カット代／3,642(+18)
ヘアカラーリング代／6,079(+36)
エステティック料金／11,994(+94)
・47都市の料金は、こちら
・品目詳細、料金算出は、こちら
‥‥‥‥‥‥‥‥
【消費者物価指数／2023年】
＜2024年1月19日発表＞
品目：指数(前年比)
総合指数：105.6(＋3.2)
理髪料：101.8(＋1.4)
パーマネント代：102.8(＋2.3)
カット代：102.9(＋1.9)
ヘアカラーリング代：102.8(＋2.2)
エステティック料金：104.7(＋2.1)
＊2020年＝100
‥‥‥‥‥‥‥‥
【美容品目の家計調査／2023年】
1世帯当り年間支払金額
＜2024年2月6日発表＞
品目：金額(前年比)
理容：4882円（-12）
パーマ：2472円（-17）
カット：6803円（+264）
その他：2万2928円（+1259）
＊家計調査「二人以上の世帯」より
‥‥‥‥‥‥‥‥
【日本政策金融公庫・生衛融資】
＜2024年4月1日発表＞
融資の種類：利率
・無担保融資の基準金利：2.15-3.25％
・有担保融資の基準金利：1.15-2.85％
・マル経融資（特利Ｆ）：1.25％
＊条件によって金利が違います。
＊上記以外の融資と利率は
日本公庫融資情報