まつ毛エクステ 実技試験採用は数年先
Posted on | 6月 20, 2023 | No Comments
マツエクを実習(必修)している美容学校は42.5%
厚生労働省の第4回「美容師の養成のあり方に関する検討会」が2023年6月20日、web併用で開かれ、令和5年度以降の「美容師養成の改善に関する当面の方針」などについて審議した。
同検討会は、美容サロン団体などから「オールウェーブセッティング」など現在需要の少ない技術が採用されているなどと指摘を受けて、2021年7月の規制改革推進会議で設置が決った。
3回の検討会を経て、「まつ毛エクステンション」の実技試験導入に関して、公正・公平な試験の実施が可能かについて検討するワーキングチーム(WT)が理容師美容師試験研修センターに設置され、その報告書が今年3月にまとり、今回の検討会開催となった。
報告(「まつ毛エクステンションの実技試験導入に関する報告書」)は、「作業スペースの問題から試験期間が現在の2倍程度になる」「試験期間の延長などから受験料が上昇する」「モデルウイッグの標準仕様の設定が必要」「実技試験委員の養成」など解決しなければならない課題を指摘。
さらに何よりも問題のなのは、マツエクを必修として実習している養成施設(美容学校)が42.5%にとどまっていることだ。
マツエクを実技試験に採用するには、全養成施設で必修として実習することが大前提になるので、全養成施設での実施を待ってからになる。日本理容美容教育センターでは、傘下11地区協議会を通じて必修化を推進、また厚生労働省も各都道府県を通じて調査を実施する案などが示されたが、全養成施設が行うには数年はかかる見通しという。
一方、需要が少ないと指摘された「オールウェーブセッティング」については、美容の基礎的な技術として重要であることが検討会で認識され、現状にあったものに見直しを行う方向が示された。理容師美容師試験研修センターで見直し作業を行う。
また、美容室での実務実習については、厚生労働省が毎年、実態調査を行い、好事例を公表するなどして、実務実習が有効に行われるよう後押しする案などが示された。
タグ: オールウェーブセッティング, 美容師の養成のあり方に関する検討会, 美容師実技試験