理美容業への「生活衛生貸付」 平年並みに戻る
Posted on | 3月 6, 2023 | No Comments
日本政策金融公庫 業務統計年報(令和4年版)
コロナの影響を受けて2021年は急増した日本政策金融公庫の理美容業への生活衛生貸付だが、2022年はその反動もあって貸付件数、金額とも減少し、平年並みに戻った。
同公庫が2023年3月1日発表した業務統計年報(令和4年版)によると、2022年理容業への貸付件数は672件、金額は28億9808万円で、前年比件数は1159件減、金額は63億2845万円減とそれぞれ大幅に減少した。
美容業は貸付件数2484件、金額は158億5767万円で、前年比件数は3786件減、金額301億7211万円減とこちらも大幅に減少した。
1件当たりの貸付額は理容業431万円、美容業638万円で、1件当たり貸付金額も過去最高額だった前年に比べ減少した。
コロナの影響は軽微とされた理美容業界たが、貸付をみると想像以上に深刻だったのがうかがえる。とくに美容業の影響は大きい。これから本格的な返済がはじまるが、他の生衛業に比べ回復の足取りが鈍い理美容業にとって、返済は経営の重荷になりそうだ。
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