フォデラ一族のOMC(世界理容美容機構)に?
Posted on | 9月 13, 2022 | No Comments
理容美容業界の国際組織として知られるOMC(世界理容美容機構)の公的性が疑問視されている。
パリで行われた2022世界理容美容選手権大会(OMCヘアワールド)の役員をみると、サルバトーレ フォデラ、ジャーニ フォデラ、ヴィンセント フォデラ、キャメロ グリゴッティの4名の役員がOMCサイトに紹介されている。4人中、3人がフォデラ姓である。
そのOMCが定款改正を目指しているようだ。役員選任規定で「過半数」の規定が変更されるなど、全体的にあいまいな規定になるらしい。
OMCは以前はフランスに本部を置いていたが、サルバトーレ フォデラ氏が会長になって、地元のアメリカに移したあたりから、フォデラ色が強まった。しかも本来は非営利の組織であるべきだが、どうも近年は営利的な活動がみられるらしい。
サルバトーレ フォデラ会長退任後の次期会長もフォデラ氏になるという。副会長もフォデラ一族かアメリカ在住の人が有力という。本来公的であるべき組織をフォデラ一族が牛耳ることになりそうだ。
OMCはその国を代表する組織が加盟して、民主的に運営される組織だ。会長はじめ役員は加盟国によって選出、選任されてきたが、この根幹が揺いでいる。
国を代表する組織といっても国によって情況は違う。日本では生衛法に準拠した全国理容連合会と全日本美容連合会の2つの組織が交互に代表としてOMCの諸会議に参加している。
両団体とも公益性が求められる準公的機関といえる。OMCにこのまま加盟し続けるべきか、定款の変更内容によっては検討する必要があるかもしれない。
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