ポリフェノールの褐変現象で白髪染め
Posted on | 12月 9, 2021 | No Comments
ヘアカラーはパラフェニレンジアミンなど化学物質の酸化染料で毛を染めるが、自然界にあるポリフェノールでシャンプーするだけで染める方法がある。
美容先進国、韓国発のシャンプー「モダモダ」。
皮をむいたリンゴが空気中に長く触れると茶色に変わるのと同じ原理で、髪の毛にシャンプーが付着するとポリフェノール成分が髪の毛の表面について褐変現象を引き起こし、白髪が黒褐色に変わるという。皮膚炎やアレルギーを回避できるらしい。
このシャンプーを開発したのは、イ・ヘシンというKAIST(韓国科学技術院)化学科の教授。KAIST生命科学科卒業後、米国ノースウェスタン大学で医工学を学び、博士学位を取得。2018年国際学術情報機関「クラリベイト・アナリティクス」における論文引用基準で世界上位1%というすごい科学者、とのこと。
「モダモダ」は日本でもアマゾンで9月ごろから並行輸入で販売(写真)されているが、「モダモダ プロチェンジ ブラックシャンプー 300ml X 2 本」で9404円とかなりお高め。高いにもかかわらず完売が続出し、韓国内外で340億ウオン(約33億円)を売るヒット商品になっている。
いま、この画期的ともえいるシャンプーが開発国の韓国で話題になっている。理由は、日本の厚生労働省薬事課にあたる食薬処がモダモダの機能性シャンプー表示を問題視しているからだ。韓国の現行法では機能性シャンプーの範疇に入らない、としているのに対し、イ教授らはモダモダは機能性シャンプーのカテゴリーに入らない画期的な製品で、「制度が新技術についていってない」とし、規制が緩やかな米国に拠点を移すことも視野に入れているという。
(参考/韓国『中央日報』)
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