日本経営品質賞にオオクシ
Posted on | 12月 3, 2020 | No Comments
千葉県を中心に東京都・茨城県に55店舗の理美容室の直営店を運営する株式会社オオクシは日本生産性本部の「卓越した経営の仕組みを有する企業」を表彰する制度において、2020年度「日本経営品質賞」(中小企業部門)を受賞した。2020年12月3日、同社が発表した。
日本経営品質賞とは、日本企業が国際的に競争力のある経営構造へ質的転換をはかるため、顧客の視点から経営全体を見直し、自己革新を通じて顧客の求める新しい価値を創造し続ける組織の表彰を目的として、日本生産性本部が1995年12月に創設した表彰制度(運営・経営品質協議会)。
同社の受賞理由は
・最短での黒字化を実現する出店・立ち上げプロセス
・上質なサービスと設備を手軽な価格で提供
・徹底したデータ分析とオペレーションチェック
・スタッフの育成・確保
具体的な表彰理由は
「上質なサービス・設備を手軽な価格で提供すること」をコンセプトに、千葉県を中心に55店舗の理美容店を展開。理美容店は全国で37万軒(コンビニの6~7倍)あり、都市部を中心に過当競争が続く中、同社来店客数は順調に増えており、年間総来店客数は106万人に達している。
徹底したデータ分析を強みとし、商圏/ターゲット分析に基づく出店戦略により、出店後の撤退は統合の1件にとどまる。20年前から独自のPOSシステムによる顧客分析(顧客属性、メニュー、カットパターン、再来店率等)やハガキによる来店客アンケートを分析し、サービス・オペレーション改善につなげるとともに、アンケート回答者(年間3万人)には手作業でお礼ハガキを返信することで関係性を強化し、高い再来店率(85%以上)を実現(※業界平均は60~70%台)。
売上高の50%を人件費として確保し、(業界で一般的な)完全歩合給制ではなく固定給制で、千葉県内の理美容師の平均年収を約20%上回る。離職率は約10%で、業界平均(約40%)を大幅に下回る。
「カットオンリークラブ」「カットビースタイル」等の6ブランドの理美容店を、本社のある千葉県を中心に、東京都、茨城県に計55店舗展開している。出店・立ち上げプロセスと出店後の「上質なサービスと設備を手軽な価格で提供する」というサービスコンセプトの具現化プロセスが卓越しており、収益性・安全性等でも国内企業信用調査機関から理美容業界トップの評価を受けている。
(以上、経営品質協議会より)
なお同社によると、理美容業界での受賞は初めて。
同社のコメント(大串 哲史 代表取締役)
経営を考えるにあたり、歴代の経営品質賞受賞企業様から多くのサジェストを頂きました。感謝しかありません。その恩をお返しするために「他業種からもお手本とされる企業」を長年目指して参りました。
そして、近年セルフアセスメントによる経営改善にて、盲点を無くし、多面的な経営視座を高めることができました。本年度の事業計画書には、書き切れないくらいの改善ポイントが挙げられています。これからも経営理念の実現を目指し、 さらに多くの企業のお手本となるべく、さらに経営品質の向上を目指して参ります。
株式会社オオクシ
設立:1982年(創業年1964年)
代表者:大串 哲史
所在地:千葉県千葉市
売上高:17.6億円、経常利益1.3億円(2019年度)
従業員:228名
(情報/プレスリリース)
タグ: オオクシ, 日本経営品質賞, 経営